昨日(2015年10月5日)の動向
119.985円でオープンした米ドル/円は、TPP交渉が大筋合意に達する見通しを好感した日経平均株価の上昇に支えられて下値が堅く、NY市場の午後には当日高値となる120.548円まで上昇しました。終値は前日比プラス0.565円の120.453円でした。この日発表された9月米ISM非製造業指数は56.9と2009年以来2番目の低さになりましたが、マーケットへの影響は限定的でした。
ユーロ/円は米ドル/円とユーロ/ドルの下値が堅いことで大きく値を伸ばし、135.707円まで上昇しました。しかし、その後はユーロ/ドルが下落に転じたことで売り戻されて、終値は前日比プラス0.351円の134.743円でした。
リスク選好型の豪ドル/ドルが株高を追い風に上昇、ほぼ2週間ぶりに0.7100ドル台を回復したことを支えに85.513円まで上伸した豪ドル/円は、堅調地合いを維持したまま前日比プラス0.771円の85.326円で引けました。
2015年10月5日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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米ドル/円 | 119.985 | 120.548 | 119.873 | 120.453 |
ユーロ/円 | 134.607 | 135.707 | 134.399 | 134.743 |
豪ドル/円 | 84.666 | 85.513 | 84.508 | 85.326 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2015年10月6日)の展望
【米ドル/円】
日銀は今日と明日、金融政策決定会合を開きます。今回新たな追加緩和が発表される可能性は低いと考えられています。しかし日銀短観調査による企業の物価見通しが5年後で1.5%と、黒田総裁2016年度前半の2%目標から大きくかけ離れた状態にあることから、追加緩和に対する期待は高まっています。考えられる時期としては11月16日に発表される7-9月期GDP一時速報の結果を踏まえてからになるのではないでしょうか。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
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米ドル/円 | 121.35 | 122.00 | 119.70 | 118.50 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
チャイナショック後初めてのPMIとなった9月サービス業PMI(確報値)は、ドイツ、ユーロ圏ともに予想を下回りましたが(ドイツ54.1、ユーロ圏53.7)、懸念するほどの落ち込みにはなりませんでした。ECBが追加緩和を決める前にもうしばらく様子を見る時間ができたとも考えられます。また本日はドラギ総裁の会見が予定されています。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 135.70 | 136.15 | 133.40 | 132.95 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
現段階ではRBAは政策金利を2.0%に据え置くとの見方が有力です。金利据え置きは豪ドル/円にとって短期的なプラス材料になると考えられます。しかし、今後2年間は利上げもできないとの予測もあり、中国景気後退による豪経済の低迷が中期的な豪ドル/円の懸念材料となるでしょう。
RBA声明の内容が前回に比べて弱気になっていないか、そして緩和姿勢を強めるのかについて市場は注目しているようです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
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豪ドル/円 | 85.05 | 86.50 | 83.25 | 82.00 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2015年10月6日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2015年10月6日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★★ | 21:30 | (米)8月貿易収支 | -443億ドル | -418.6億ドル |
★★ | 2:00 | (欧)ドラギECB総裁、発言 | - | - |
★★★ | 7日、時間未定 | (日)日銀金融政策決定会合、終了後決定内容発表 | - | - |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します
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