昨日(2015年10月2日)の動向

2日金曜日の米ドル/円は、米雇用統計に対する期待感から発表直前には当日高値となる120.40円をつけました。ところが結果は9月NFP(非農業部門雇用者数)が前月比+14.2万と2ヵ月連続の20万人割れ、過去2ヵ月分の数値も下方修正されるというネガティブサプライズだったために一転急落、118.689円まで売られることになりました。しかしその後は徐々に値を戻し、終値は前日比ほぼ変わらずのマイナス0.021円の119.888円で引けました。

ユーロ/円は、米雇用統計を受けたドル安/ユーロ高の流れに乗って、一時134.874円まで上昇しましたが、終盤にかけてはユーロ/ドルが失速したこともあり、前日比プラス0.247円の134.392円で引けました。

2015年10月2日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 119.904 120.400 118.686 119.888
ユーロ/円 134.166 134.874 133.983 134.392
豪ドル/円 84.292 84.674 83.250 84.555

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2015年10月5日)の展望

【米ドル/円】

9月米雇用統計は、失業率は5.1%を保ったものの、NFPが2ヵ月連続の20万人割れとなる弱い結果となりました。このことから米利上げは来年に持越しという観測も出始めています。少なくとも今月末のFOMCでの利上げの可能性はかなり低まったと思われます。この結果を受けて、週明けの株価、米ドル/円がどう反応するかに注目したいと思います。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 120.40 121.35 118.50 116.15

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

上値のターゲットは9月25日高値圏の135.40円近辺、一方、下値のターゲットは10月1日安値圏の133.40円近辺になると考えます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 135.40 136.15 133.40 132.95

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

明日6日にRBAは政策金利を発表します。豪国内住宅価格の上昇を主な理由に、政策金利は2.0%に据え置かれると見られています。
RBAは8月に、豪ドルの調整はかなり進んだとして、声明から「一層の豪ドル安が必要」との文言を削除しました。しかし、これはチャイナショックが起こる前のことであり、また米国が利上げをすれば豪ドルは相対的に安くなるとRBAが想定していたこともあります。中国景気後退が長引き、米利上げ時期も後退する可能性が高くなっている現在、豪ドル安が必要との文言が復活する可能性もあるかも知れません。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 85.05 86.50 83.25 82.00

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2015年10月5日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2015年10月5日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 16:55 (独)9月サービス部門PMI(改定値) 54.3 54.3
★★ 17:00 (欧)9月サービス部門PMI(改定値) 54.0 54.0
★★★ 23:00 (米)9月ISM非製造業景況指数 57.5 59.0
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します