昨日(2015年9月24日)の動向

米ドル/円はニューヨーク時間に119円台前半まで下落した後、値を戻しました。
今朝行われたスピーチにおいて、イエレンFRB議長は、「自分自身も含めて、ほとんどのFOMCのメンバーは2015年の利上げを予想している」との見解を示しました。これによって、今年2回残っている10月28日あるいは12月16日のいずれかのFOMCにおいて利上げを実施することがほぼ確実になったと考えられます。米ドル/円は、ニューヨーク時間に、株安や米国債利回りの大幅下落によるリスク回避の売りで一時119.224円まで下落しましたが、このイエレン議長の発言を好感して120.35円近辺まで回復しました。終値は前日比マイナス0.245円の120.019円でした。

ユーロ/円は、ECB理事の発言で上昇しましたが、イエレン議長発言後は売りが優勢になりました。
ECB理事会メンバーのバシリアウスカス・リトアニア中銀総裁の「10月会合での追加緩和は時期尚早、12月まで待つ必要がある」との発言が報じられたことでユーロに買いが集まり、ユーロ/円は134.789円の高値をつけました。イエレン議長発言後は、ユーロ/ドルの下落につられてユーロ/円も値を下げましたが、終値は前日比プラス0.302円の134.766円で、2日連続の上昇となって引けました。

2015年9月24日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 120.248 120.389 119.224 120.019
ユーロ/円 134.482 134.789 134.005 134.766
豪ドル/円 84.229 84.539 82.995 84.319

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2015年9月25日)の展望

【米ドル/円】

イエレン議長が年内利上げを強く示唆したことは、米ドル/円の下支え要因になると思われます。9月17日FOMCの時に失敗している121円乗せ再トライが、目先のターゲットになると考えます。

 

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 121.00 121.75 119.20 118.50

 

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ECB追加緩和の時期と米利上げ時期という2つの材料に挟まれたユーロ/円は、動きにくい状況です。昨日までは、米利上げ時期後退とECB早期追加緩和、というのが市場の一般的な見方でした。しかし、ECB理事やイエレン議長の発言でこの見方が逆転して、今日からは米早期利上げとECB追加緩和後退がテーマになりそうです。いずれにせよ、ユーロ/円の方向感が出るにはもう少し時間が必要だと思います。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 136.15 137.45 133.15 132.20

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

豪ドル/円は4日ぶりに前日比プラス0.12円で引けましたが、一時は83円台を割るなど売り圧力も強いようです。イエレン議長の発言を受けたアジア株、商品価格の反応を睨みながらの動きになると考えます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 85.20 86.15 82.00 80.95

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2015年9月25日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2015年9月25日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 21:30 (米)4-6月期GDP(確定値)(前期比年率) 3.7% 3.7%
★★ 21:30 (米)ミシガン大学消費者態度指数 86.5 86.7
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します