昨日(2015年9月23日)の動向

昨日発表された中国PMI速報値が47.0と市場予想(47.5)を下回った結果を受けて、アジア時間に豪ドル/ドルが急落しました。米ドル/円は豪ドル/円が主導する形で一時119.615円まで下落しましたが、海外時間に入ると徐々に買戻しが優勢となり、120.545円まで値を戻しました。終値は、前日比+0.117円の120.264円でした。
一方ユーロ/円は、昨日のドラギ・ECB総裁が「現在の政策は効果的」との見解を示し、早期の追加緩和に関する特段のメッセージがなかったことで買いが優勢となりました。終値は前日比+0.73円の134.464円でした。

なお、東京時間明日25日朝6時に、イエレン議長のスピーチが予定されています。また、本日はフランシスコ・ローマ法王が訪米中による特別行事のため、米指標はウェブ上のみでの発表となるそうですのでご注意下さい。

2015年9月23日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 120.113 120.545 119.615 120.264
ユーロ/円 133.629 134.685 133.160 134.464
豪ドル/円 85.140 85.203 84.000 84.199

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2015年9月24日)の展望

【米ドル/円】

東京時間明日朝6時に、イエレン議長のスピーチが予定されています。FOMC以降、米利上げ時期に関して10月実施という一方で、来年3月まで延期との見方もあり、市場の意見は分かれています。イエレン議長が重要なヒントを与えてくれることを期待したいと思います。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 121.00 121.75 119.50 118.50

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円は、ECB追加緩和の時期と米利上げ時期という2つの材料に影響された動きとなっています。ECBの追加緩和に関してはドラギ・ECB総裁は、「QEを2016年以降もQEを2016年9月以降も延長する」と発言しましたが、来月の追加緩和の可能性については触れませんでした。またノボトニー・オーストリア中銀総裁やバイトマン独連銀総裁が追加量的緩和に慎重な姿勢を示しています。そのため、今日はもうひとつの材料、米利上げ時期に関するイエレン議長の発言がユーロ/円の材料になると思います。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 136.15 137.45 133.15 132.20

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

全体的なリスク・オフの流れで、オセアニア通貨に圧力がかかっており、豪ドル/円は、3日連続の前日比マイナスで引けています。豪ドル/円は引き続き、中国指標、中国株価に左右される展開になると考えます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 86.15 87.50 83.30 82.00

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2015年9月24日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2015年9月24日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 21:30 (米)8月耐久財受注(前月比) -2.3% 2.2%
★★ 21:30 (米)前週分新規失業保険申請件数 27.2万件 26.4万件
★★ 23:00 (米)8月新築住宅販売件数(前月比) 51.5万件 50.7万件
★★★ 6:00 (米)イエレン・FRB議長 発言
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します