昨日(2015年9月10日)の動向

米ドル/円は、一昨日の反動で日経平均が810円超安下落したことを嫌気して、東京午前の取引で119.975円まで売られました。
しかし、午後に自民党有力議員が「追加緩和は日銀の10月30日会合がいい機会」と発言すると瞬間的に121.32円まで上昇しました。海外時間は徐々に押し戻されて、終値は前日比でほぼ変わらず、プラス0.106円の120.615円でした。

ユーロ円は、東京時間は米ドル/円主導で135.90円まで、ほぼ1円近くユーロ高円安が進みました。さらに海外時間に入ると、今度はユーロ/ドルがリードして136.19円まで上値を伸ばしました。終値は前日比プラス0.962円の136.012円でした。ユーロ/ドルはリスクオフの流れで上昇し、海外時間に1.1295まで上昇しています。

豪ドル/円は上昇。昨日発表の8月雇用統計の新規雇用者数が、市場予想を5,000人上回る+17,000人増となったことで豪ドルが反発。豪ドル/円は東京時間に83.34円から84.00円台まで買い戻されると、その後は米ドル/円の上昇に伴い85.90円レベルまで上昇しました。終値は前日比プラス0.747円の85.325円でした。

2015年9月10日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 120.501 121.322 119.981 120.615
ユーロ/円 135.067 136.195 134.756 136.012
豪ドル/円 84.215 85.907 83.251 85.325

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2015年9月11日)の展望

【米ドル/円】

日経平均の下落では0.50円程度の下落だったのに対して、自民党議員の発言では、倍の1円近く上昇しました。マーケットは円安材料により敏感に反応しているようです。
上値の目処は、昨日高値圏の121.35円レベル、下値の目処は、9月9日安値圏の119.80円レベルになるかと思います。

 

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 121.35 121.75 119.80 118.50

 

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

終値ベースで見ると、ユーロ/円は今週月曜日から連続して上昇中で、4円近く値を伸ばしています。ただし、来週はFOMCが控えているので、週末にかけてやや調整が入る可能性もあるので、注意したいと思います。
上値の目処は、8月27日高値圏の136.40円レベル、下値の目処は、昨日安値圏の134.75円レベルになるかと思います。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 136.40 137.60 134.75 132.95

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

昨日の豪ドル/円は、RBNZ利下げ後のNZドル下落につられて売られたのち、予想を上回る豪失業率の結果を受けて買い戻されるという展開でした。9月9日にリスク選好ムードで上昇した時の高値圏85.50円レベルまで回復したことで、次は9月1日高値圏の86.50円レベルが目標になると思います。
一方、下値の目処は昨日安値圏の83.25円レベルになるかと思います。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 86.50 87.50 83.25 82.50

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2015年9月11日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2015年9月11日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 15:00 (独) 8月消費者物価指数(改定値)(前月比) 0.00% 0.00%
★★ 21:30 (米) 8月卸売物価指数(PPI)(前月比) -0.10% 0.20%
★★ 23:00 (米)ミシガン大学消費者態度指数(速報値 91.2 91.9
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します