昨日(2015年8月31日)の動向

米ドル/円は、先週の月曜日以来5営業日ぶりに反落して引けました。ロンドンがバンクホリデーということで、レンジ取引に終始しました。
昨夜ニューヨーク時間はカナダドルに動きがありました。OPECが適正価格についての話し合いの用意があるとの報道で原油価格が大幅上昇したことで、エネルギー価格に対する反応度の高いカナダドルが米ドルに対して上昇(カナダ高)。カナダ/円は高値から150ポイント以上も下落しています。
本日は13時30分にRBA(豪中央銀行)の政策金利発表があります。市場予想は2.0%に据え置き。前回8月のRBA会合では声明文から、「一段の豪ドル安が必要」との文言が削除されました。1ヵ月前の豪ドルの水準はおおよそ0.7400ですので、現在はさらに豪ドル安水準。したがって、RBAとしては為替水準に不満はないと考えられますが、チャイナショックの影響を考えると再利下げの可能性はまだ残っています。

2015年8月31日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 121.545 121.572 120.882 121.239
ユーロ/円 135.866 136.356 135.674 135.943
豪ドル/円 87.039 87.062 85.892 86.249

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2015年9月1日)の展望

【米ドル/円】

121.54円でオープンした米ドル/円の終値は121.23円。5営業日ぶりに下落して引けました。レンジは120.88円–121.57円。
昨日東京時間に中国政府が株式の大量購入によって株式相場を押し上げることを中止するとのニュースで上海総合指数や日経平均が下落し、この影響から米ドル/円は一時120.88円近辺まで売られました。
上値のターゲットは、引き続き先週月曜日の高値122.00円レベル、下値は先週金曜日の安値の120.60円レベルになると思われます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 122.00 123.00 120.00 118.50

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円は135.86円でオープン、終値は135.94円でした。レンジは135.67円-136.35円。
昨日のユーロドル/ドルは買いが優勢で、金曜日の安値に比べて100ポイント以上も上昇して始まりました。ユーロ圏8月CPIは前年比+0.2%と予想の+0.1%を上回ったものの、反対にやや売られる展開となりました。
ユーロ/円の下値のターゲットは先月の安値135.00円を下抜けするか、また上値は136.50円、136.50円レベルを越えられるかがポイントになると思われます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 136.50 137.50 136.50 137.50

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

豪ドル/円は87.03円でオープン、終値は86.24円。先週月曜日以来の下落となりました。レンジは85.79–87.06。
中国政府が大規模な株式購入による株式相場押し上げを中断したとのニュースで豪ドル円を頭を重くしています。チャイナショックの余波は今後も続きそうで、中国関連のニュースが豪ドル/ドル、豪ドル/円を左右するでしょう。
本日のRBAは金利据え置きの見通しですが、声明文に注意したいと思います。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 89.50 90.50 85.00 84.00

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2015年9月1日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2015年9月1日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 13:30 (豪)豪準備銀行(RBA)、政策金利発表 2.0% 2.0%
★★★ 21:30 (加)6月月次国内総生産(GDP)(前月比) 0.2% -0.2%
★★★ 21:30 (加)4-6月期四半期国内総生産(GDP)(前期比年率) -1.0% -0.6%
★★★ 23:00 (米)8月ISM製造業景況指数 52.6 52.7
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します