貯金額が少なすぎる!実家住まいの間に投資力を高めよう!

 実家住まいなのに貯金額が0円というのがビックリです。何かお金のかかる「推し活」でもしているんでしょうか? ちょっと浪費が過ぎる気がしますね。投資よりなにより先に、支出を引き締めることが先決です。

 少しは投資をしているようですが、手元に現金がないと、暴落などで投資のチャンスが来たときに動けず、みすみすチャンスを見送ることになります。

 投資については新NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)ブームに乗って始めてみた、という段階でしょうか? しかし、年収500万円で月1万円の積み立てはやはり少なすぎます。

 一人暮らしや結婚などで家賃がかかることを考えたら、5万~7万円の家賃があると想定して、その分をもっと積み立て投資してはどうでしょうか。

 優待銘柄を2銘柄お持ちとのことですが、個別株はそれこそ「推し活」レベルで投資するのにとどめるべき。メインはインデックスファンドでも構わないのでコツコツ積み立てを続けていきましょう。

「若さ」という利点を最大限に生かして、個別株やインデックス投資に投じている金額の半分くらいを、まっとうな長期投資型の日本株アクティブファンドに組み替えてはどうでしょうか?

 リスク許容度は高いということですし、年齢も若い、実家住まいで家賃がかからない、さらに年収500万円と、かなり冒険ができる環境です。

 すでにインデックスファンドの積み立てをしておられますが、「インデックス積み立てをやっているから大丈夫だろう」と思考停止せず、一部を良質なアクティブファンドに組み替えて、運用スタイルの分散を図ってみては?

 インデックスファンドより相対的にリスクが抑えられた良質なアクティブファンドもありますから。

 ただいま27歳。投資に使える時間は非常に長いと言えます。将来を見据えて、時間を味方にじっくりお金を育てていく考え方が大切です。

 そして、アクティブファンドを選ぶ際は、必ず「分配金再投資型のファンド」を選択しましょう。分配金を受け取ってしまったら、単に年間のキャッシュフローとして支出に流れ込んでしまうだけになります。「将来の自分への仕送り」と腹をくくって、必ず、再投資型を選んでください。

積立王子のアドバイス

  お悩みの中で、「親の老後が心配…」とおっしゃっていますが、これ、「楽をする口実」に使っていませんか?(笑)

 一緒に住んで安心させてあげられるという点は非常に親孝行だと思いますが、この「実家から勤務できる期間=家賃がかからない期間」は、資産形成の最大のメリットです。

 本当に親御さんのことを支えてあげたいなら、金銭的に自立した後に、親御さんが困ったときに、サポートしてあげられるくらいの財力と胆力を身に付けたほうがいいと思いますよ!

中野晴啓(なかのはるひろ)氏

中野晴啓(なかのはるひろ)氏 写真
1963年生まれ。明治大学商学部を卒業後、クレディセゾン(旧・西武クレジット)に入社し、セゾングループの金融子会社で資金運用業務や債券ポートフォリオ運用、投資顧問事業の立ち上げ、海外資産運用コンサルティングに従事。
2006年にセゾン投信株式会社を設立し、2007年4月から代表取締役社長に就任、2020年6月からは代表取締役会長CEOを務める。長期投資型ファンドの運用や、直販型・低コストの投資信託を日本で普及させ、販売手数料無料・信託報酬低額の投資信託を提供し、日本の投資信託市場に一石を投じる。
2023年6月にセゾン投信を退任後、同年9月になかのアセットマネジメント株式会社を設立し、代表取締役社長として活動を開始。2024年4月には「なかの日本成長ファンド」「なかの世界成長ファンド」の運用を開始。
公益財団法人セゾン文化財団理事、NPO法人元気な日本をつくる会理事、投資信託協会副会長(2021~2023年)、金融審議会市場ワーキング・グループ委員なども歴任。長期投資や資産形成の普及活動に注力している。
 『投資の女神は弱者に微笑む』 表紙
投資の女神は弱者に微笑む』/著者:中野晴啓/2026年01月27日発売/JTBパブリッシング/1,650円(税込)
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