2025年10-12月期決算は予想上振れ、中国市場とAI関連需要の好調が持続へ
| 現地コード | 銘柄名 |
|---|---|
| 00522 |
ASMPTリミテッド (エーエスエムピーティー) |
| 株価 | 情報種類 |
|
108.00HKD |
株価 企業情報 チャート |
オランダのASMインターナショナル傘下の半導体製造装置大手、ASMPTの2025年10-12月期決算は予想を上回る内容だった。モノのインターネット(AI、IoT)関連需要の急増と子会社Advanced Assembly Materials International(AAMI)の売却に伴う一過性利益の計上が背景。半面、製品構成の悪化が一部、利益率の重しとなった。
続く2026年1-3月期に関する経営陣のガイダンスも堅調で、受注額は前年同期比40%増、売上高は29.5%増、半導体ソリューション(SEMI)部門の粗利益率は40%半ばに回復する見込み。
AI関連に特化した次世代DRAM技術(AI-HBM)と台湾TSMC(TSM)が開発した先進パッケージ技術CoWoSにおける熱圧着(CoWoS-TCB)の旺盛な需要が2028年まで続く可能性を示唆した。
BOCIはAI需要の持続見通しを反映し、利益見通しを増額修正。さらに、次世代広帯域メモリ(HBM)分野の世界的なAI設備投資の拡大観測を考慮して目標株価を引き上げ、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。
10-12月期には2018年に東京エレクトロン(8035)から買収したNEXX社から戦略的に手を引き、非継続事業に分類したが、このNEXX分を含めると比較可能な既存事業ベースの売上高は前年同期比27.3%増の43億HKドル。AIデータセンター需要の急拡大を受け、BOCIの予想と市場予想を9%上回った。
ただ、粗利益率は36.5%と、市場予想を2%下回る数字。製品構成の後退と統合ドライブモジュール(EV IDM)顧客からの受注取り消しに絡む在庫引当金の計上が響いた。AAMI売却による利益11億HKドルと受注キャンセル料3,900万HKドルを除く調整後純利益は1億8,500万HKドルだった。
経営陣が示した2026年1-3月期の売上高見通しは4億7,000万-5億3,000万米ドル(中央値で前年同期比29.5%増)。SEMIの粗利益率は40%台半ばに回復し、市場予想を大きく上回るとした。熱圧着(TCB)とハイエンド・ダイボンダーの需要堅調が背景。
自動車および産業分野の川下需要は依然不透明だが、世界的なAIインフラ設備投資と中国からの安定的な需要が主力のSEMI事業を支える見通しという。
2025年にはアジア太平洋地域の売上比率が30%(前年26%)に上昇したが、これはTCB需要の146%の大幅増が背景。経営陣はHBM関連の設備投資が2026年も堅調に推移する見通しを示した。TCBの最大市場規模(TAM)は年平均30%のペースで拡大し、2028年には16億米ドルに達すると予想。35-40%の市場シェア獲得を目標に掲げている。
BOCIは中国市場とAI分野における表面実装技術(SMT)の需要回復を見込み、SMT部門の2026-27年の予想売上高を15-21%増額修正。半面、NEXXからの撤退を理由に、SEMI部門の予想売上高を7-9%下方修正した。
予想純利益を8%、15%上方修正するとともに、目標算出ベースを2027年予想株価収益率(PER)23倍から27倍に引き上げ、目標株価を上方修正。株価の先行きに対して強気見通しを継続している。
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