昨日(2015年7月14日)の動向

ギリシャ支援の条件である新改革案の法制化やイエレンFRB議長の議会証言を控えて様子見ムードが強く、方向感の乏しい相場展開となりました。米6月小売売上高の結果が予想外のマイナスとなったことを受けてドル売り優勢となり、米ドル/円は一時123円台を割り込む動きとなりましたが、ここ最近タカ派的な発言が目立つイエレンFRB議長の議会証言を控えて更なる下値を追う展開とはならず、123円前半まで値を戻してもみ合いとなりました。一方、英ポンドはカーニー英中央銀行総裁やマイルズ英中銀金融政策委員会(MPC)委員が早期の利上げを示唆したことから、英ポンド買いが加速。英ポンド/円は、193円台に迫る大幅上昇となりました。

2015年7月14日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 123.425 123.728 122.920 123.374
ユーロ/円 135.813 136.405 135.282 135.792
豪ドル/円 91.396 91.999 91.329 91.908

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2015年7月15日)の展望

【米ドル/円】

本日は、イエレンFRB議長の議会証言があり、利上げを示唆するタカ派的内容となるかに注目が集まっています。上値は、6月後半にもみ合った123円台後半を上抜けて124円台を回復出来るかに注目が集まっています。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 124.00 124.20 123.00 122.50

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ギリシャ支援の前提条件となる改革案の法制化期限が15日に迫っており、依然として不透明な状況となっています。直近は、25日移動平均線と日足ボリンジャーバンドの-1σにあたる135.80円レベルの間に挟まれて推移しており、材料次第でどちらか一方を抜けると、大きなトレンドとなる可能性があります。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 136.40 137.80 135.80 135.00

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

本日は、中国の経済指標が多数発表されることから、その結果に注目が集まっています。また、イエレンFRB議長の議会証言も控えており、タカ派的な発言内容となると、ここ最近、安値圏で推移している豪ドル/米ドルが米豪金利縮小観測から更なる下落となり、豪ドル/円の上値を圧迫する可能性があります。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 91.80 92.40 90.80 90.10

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2015年7月15日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2015年7月15日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 17:30 (英)5月失業率(ILO方式) 5.5% 5.5%
★★ 17:30 (英)6月失業保険申請件数 -0.90万件 -0.65万件 
★★ 17:30 (英)6月失業率 2.3% 2.3%
20:00 (米)MBA住宅ローン申請指数(前週比) 4.6%
★★ 21:30 (米)6月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前月比) 0.1% 0.1%
★★ 21:30 (米)6月卸売物価指数(PPI)(前月比) 0.3% 0.5%
★★ 21:30 (米)7月ニューヨーク連銀製造業景気指数  3.00 -1.98
21:30 (加)5月製造業出荷(前月比) 0.3% -2.1%
★★ 22:15 (米)6月鉱工業生産(前月比) 0.2% -0.2%
22:15 (米)6月設備稼働率 78.1% 78.1%
★★★ 23:00 (加)カナダ銀行 政策金利 0.75% 0.75%
★★★ 23:00 (米)イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
★★ 3:00 (米)米地区連銀経済報告(ベージュブック) 
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します