昨日(2015年7月13日)の動向

東京市場では、ユーロ圏首脳会議でのギリシャ支援協議が難航しリスク回避の円高となったものの、欧州市場に入り、ギリシャが15日までに年金や付加価値税の改革案を法制化することを条件に最終合意に至ると、ユーロ/円を中心に円安傾向となり、ユーロ/円は一時2週間ぶりの高値となる137.79円レベルまで上昇となりました。ただ、その後は先週からの上昇スピードを警戒した売りに圧力に上値を抑えられ、一転して135円台に値を戻す展開となりました。一方、米ドル/円はギリシャ問題や中国株の落ち着きから、市場のテーマはリスク回避から金利相場に移行し、先週末のイエレンFRB議長のタカ派発言を材料に米ドルが買われ、123円台を回復する展開となりました。

2015年7月13日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 122.515 123.532 122.417 123.437
ユーロ/円 136.413 137.794 135.740 135.821
豪ドル/円 90.952 91.884 90.839 91.405

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2015年7月14日)の展望

【米ドル/円】

ギリシャ情勢の落ち着きから、市場のテーマは米国の利上げ時期に移行しています。上値は124円台を回復するかが争点となっており、一方下値では、節目の123円がサポートとして機能するかに注目が集まっています。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 124.00 124.20 123.00 122.50

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ圏首脳会議はギリシャ支援で合意したものの、ギリシャが改革案の法制化を15日までに完了するか不透明な状況にあり、様子見ムードから強弱交錯しています。上値は、先週の急上昇から利益確定の売りが出やすく25日移動平均線で抑えられている一方、下値は、日足ボリンジャーバンドの-1σにあたる135.80円レベル付近でしっかりとサポートされるが争点となっております。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 136.80 137.80 135.80 135.00

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

ギリシャ情勢や中国株の落ち着きから、買い優勢となっています。ただ、中国経済の先行き不透明感に加え、米国の利上げ観測から豪ドル/米ドルが年初来安値圏で推移しており、豪ドル/円は直近の下落起点である92円を早期に回復できるかがキーポイントとなりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 91.80 92.40 90.80 90.10

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2015年7月14日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2015年7月14日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
17:30 (英)6月小売物価指数(RPI)(前年同月比) 1.0% 1.0%
17:30 (英)6月小売物価指数(RPI)(前月比) 0.1% 0.2%
★★ 17:30 (英)6月消費者物価指数(CPI)(前年同月比) 0.0% 0.1%
★★ 17:30 (英)6月消費者物価指数(CPI)(前月比) 0.1% 0.2%
★★ 17:30 (英)6月卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI)(前年同月比) 0.1% 0.1%
★★ 18:00 (独)7月ZEW景況感調査(期待指数) 29.0 31.5
★★ 18:00 (欧)5月鉱工業生産(前月比) 0.2% 0.1%
★★ 18:00 (欧)7月ZEW景況感調査 53.7
★★ 18:15 (英)カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
★★★ 21:30 (米)6月小売売上高(前月比) 0.3% 1.2%
★★★ 21:30 (米)6月小売売上高(除自動車)(前月比) 0.6% 1.0%
21:30 (米)6月輸入物価指数(前月比) 0.1% 1.3%
21:30 (米)6月輸出物価指数(前月比) 0.006
23:00 (米)5月企業在庫(前月比) 0.2% 0.4% 
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します