昨日(2015年7月7日)の動向

7日に開催が予定されていたユーロ圏財務相会合において、ギリシャに対して厳しい措置が決定されるとの思惑からリスク回避の円買いが優勢となり、ユーロ/円を中心に軒並み下落する展開となりました。しかし、.ユーロ圏財務相会合の主要議題であったギリシャの新改革案提出は8日に延期となったことに加え、「債権団が合意すれば、12日にEU首脳会議を開催」との一部報道から、明日のギリシャと債権団との協議結果を見極めたいとの思惑が高まり、ニューヨーク市場引けにかけて欧州市場での下落分を取り戻す展開となりました。

2015年7月7日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 122.557 122.880 122.000 122.589
ユーロ/円 135.492 135.668 133.508 134.931
豪ドル/円 91.855 92.009 90.437 91.280

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2015年7月8日)の展望

【米ドル/円】

ギリシャ債務問題に絡むクロス円の売りに上値を抑えられる展開が続いています。依然として、週足5週移動平均線にあたる123.05円レベルで上値をキャップされている一方、下値では2014年8月からの上昇局面で強力なサポートとして機能している月足5月移動平均線が121.70円レベルに控えており、しばらくは122円台での狭いレンジ推移となる可能性があります。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 122.80 123.10 122.00 121.70

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ圏財務相会合でギリシャ側から具体的な提案が示されなかったことを嫌気してユーロ/円は一時133.50円レベルまで下落しましたが、下値では日足100日移動平均線にあたる133.50円レベルで強力にサポートされ底堅く推移。一方、上値は日足5日移動平均線にキャップされながら、きれいに値を下げる展開が続いています。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 135.00 135.60 134.50 133.50

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

7日のRBA理事会では、政策金利は市場予想通りの据え置きとなったものの、中国経済の景気減速懸念から上値が重い展開が続いています。4月の安値である90.40円レベルでサポートされるかが、キーポイントとなりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 91.50 92.00 90.80 90.40

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2015年7月8日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2015年7月8日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
20:00 (米)MBA住宅ローン申請指数(前週比) -4.7%
21:30 (加)5月住宅建設許可件数(前月比) -5.0% 11.6%
★★★ 3:00 (米)FOMC議事録 
4:00 (米)5月消費者信用残高(前月比)  185億ドル 205億ドル
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します