金相場は続落。一時2週間ぶりの安値を付けた。フランス大統領選で極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首が勝利するとの懸念が弱まり、株式などのリスク資産への投資意欲が高まったことなどから、安全資産である金を手放す動きがみられている模様。

これまで市場に覆いかぶさってきた政治リスク・地政学的リスクが後退したことで、投資家のリスク選好が高まる可能性がある。そうなると、これまで市場の不透明感を背景に買われてきた金は売られやすくなるとみられる。

しかし、米利上げペースが速まらない可能性が高いことや、潜在的なリスクが完全に払しょくされているわけではないこともあり、すべての投資家が金離れを起こすことはないだろう。一定の調整は必要であり、その動きに入る可能性があるということであろう。市場センチメントの好転からインフレ懸念も高まる可能性があり、これも金相場を支えることになりそうである。

非鉄相場は総じて堅調に推移。23日のフランス大統領選第1回投票の結果が市場センチメントを好転させており、これが非鉄相場にも好影響を与えているようである。中国の信用抑制報道はややネガティブだが、アルミは上昇基調を強め、銅はきれいに反転し始めているようである。

ニッケルは引き続き安値圏での推移が続いているが、鉛・亜鉛は底堅さを維持している。市場には徐々に力強さが戻ってくるだろう。

原油は小幅反発。前日まで6日続落となっていたが、最新週の米国内の原油在庫が減少したとの予想が下値を支えた模様。ただし、米石油協会(API)の統計によると、21日までの週の国内原油在庫は前週比89万7,000バレル増となった。市場予想は170万バレル減だった。ただし、クッシング原油在庫は200万バレル減だった。

また製油所の原油処理量は日量25万9,000バレル増だった。ガソリン在庫は440万バレル増、ディスティレート在庫は3万6,000バレル減だった。本日発表される米エネルギー情報局(EIA)発表の在庫統計では、原油在庫は160万バレル減が見込まれている。

米国の原油在庫がなかなか調整しない中で、市場の関心はOPEC加盟・非加盟国による協調減産の延長に向かわざるを得ないだろう。しかし、ロシアのドボルコビッチ副首相は「増産しても相場が下落する可能性が低いと感じれば、ロシアは増産するかもしれない」と発言するなど、現在の原油安に対する危機感は感じられない。

また、ノバク・エネルギー相も「産油国の協調減産延長を決定する前に、国際石油市場や在庫水準に関するテクニカルな分析をさらに行う必要がある」との見方を示しており、ロシアは減産延長に慎重な姿勢を見せているといえる。

ロシアは協調減産延長の決定を前に、5月のOPEC総会の結果を待つとしており、それまでは原油相場は上がりづらい状況が続く可能性がある。一方で、5月後半からのガソリン需要期を前に原油相場は季節的に下げにくくなるとみられる。

OPEC総会での減産延長とガソリン需要期入りが重なることから、この材料が原油相場のセンチメントを好転させるかに注目しておきたい。一方、テクニカル的にはすでに十分に下げているとみられる。50ドルの節目を下回っており、下値余地はほとんどないだろう。投げを強いられた投機筋のポジション調整もほぼ完了した可能性が高いとみられる。