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著者の窪田 真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
「日経平均急落、今こそ「ダウの犬」、利回り4.5%、手作り高配当ポートフォリオに投資」
トランプ関税で急落、日本株は買い場と判断
トランプ関税ショックで、世界的に株が暴落しました。日本株は割安で、長期的に良い買い場という判断は変わりません。2028年までに日経平均が5万円まで上昇するという予想は、まったく変わりません(その根拠は後日、詳しく説明します)。
ショック安はまだ終わっていない可能性がありますが、この下落局面で、時間分散しながら割安な日本株を買い増ししていくことが、長期の資産形成に寄与すると考えています。まず割安な大型・高配当利回り株から投資していったら良いと思います。
今日は、「ダウの犬」といわれる投資戦略を使って選ばれる、大型・高配当利回り株のポートフォリオに投資する方法を解説します。
「ダウの犬」戦略とは
米国で有名になったことのある投資手法です。投資方法は極めてシンプルです。
[1]ダウ工業株30種平均(30銘柄)を配当利回りの高い順に並べ、上位10銘柄を選びます。その10銘柄に等金額投資します。
[2]1年後に、もう一度NYダウ採用の配当利回り上位10社をスクリーニングします。1年前に投資した銘柄で、上位10社から外れた銘柄を売却し、代わりに新規に上位10社に入った銘柄を買います。
[3]1年ごとに、上記の方法でリバランス(銘柄入れ替え)を続けます。
これだけです。このシンプルな投資方法で、ダウ・ジョーンズ工業株平均株価(NYダウ)を上回るパフォーマンスをあげられることが多かったので、「ダウの犬」戦略は有名になりました。
「ダウの犬」を日本株に応用
この方法は、日本株にも応用可能です。NYダウは米国に上場する時価総額の大きい銘柄30から構成されます。日本で言えば、時価総額上位30社は「コア30」といわれる指数です。
コア30に入る30銘柄から、配当利回りの高い10銘柄を選べば、「ダウの犬」と同様の戦略をとることができます。ただし、楽天証券と資本関係のあるみずほフィナンシャルグループについては除外して選びます。
4月7日時点で、上記の方法でコア30から選んだ配当利回り上位10銘柄は、以下の通りです。この10銘柄でポートフォリオを組めば、日本版「ダウの犬」ポートフォリオを作ることができます。
<東証一部コア30採用銘柄のうち、配当利回り上位5社:2025年4月7日時点(みずほFGを除く)>
| NO | コード | 銘柄名 | 業種 | 配当利回り | 株価:円 4月7日 |
1株当たり 配当金:円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 7267 | 本田技研工業(ホンダ) | 自動車 | 5.6% | 1,205.0 | 68 |
| 2 | 2914 | 日本たばこ産業(JT) | 食品 | 5.0% | 3,849.0 | 194 |
| 3 | 4502 | 武田薬品工業 | 医薬品 | 4.7% | 4,186.0 | 196 |
| 4 | 9434 | ソフトバンク | 通信 | 4.3% | 198.2 | 8.6 |
| 5 | 8058 | 三菱商事 | 商社 | 4.3% | 2,334.0 | 100 |
| 6 | 8316 | 三井住友 FG | 銀行 | 4.2% | 2,869.5 | 120 |
| 7 | 8031 | 三井物産 | 商社 | 4.0% | 2,470.0 | 100 |
| 8 | 8306 | 三菱UFJ FG | 銀行 | 4.0% | 1,495.5 | 60 |
| 9 | 7203 | トヨタ自動車 | 自動車 | 4.0% | 2,266.5 | 90 |
| 10 | 9432 | 日本電信電話(NTT) | 通信 | 3.7% | 138.9 | 5.2 |
| 出所:配当利回りは、1株当たり年間配当金(会社予想)を4月7日株価で割って算出。1株当たり配当金は2025年3月期ベース、JT(日本たばこ産業)のみ2025年12月期 注:ソフトバンク、三井住友フィナンシャルグループの1株当たり配当金は株式分割を考慮して修正 |
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実際にポートフォリオを作ってみる
それでは、利回り上位10銘柄を使って、実際にポートフォリオを組んでみましょう。日本株を1株単位で売買できる、楽天証券の「かぶミニ」を使います。
10銘柄にほぼ等しい金額ずつ投資するようにしますが、完全に同じ金額にできません。業種別にうまくバランスを取るように作ったのが、以下のポートフォリオです。全体の金額は約5万円です。このポートフォリオの平均配当利回りは4.5%です(4月7日終値ベース、株価も利回りも毎日変動します)。
<東証「コア30」から作った日本版「ダウの犬」ポートフォリオ(平均配当利回り4.5%)>
上記ポートフォリオの構成銘柄は、業種別に並べ替えてあります。景気敏感株は赤色で、景気変動の影響が相対的に小さいディフェンシブ株は水色で表記しています。ディフェンシブ60%、景気敏感40%で良いバランスにできあがっていると思います。
私は、25年間、日本株ファンドマネージャーをやってきて、投資信託や年金基金の日本株ファンドを運用してきました。ここで紹介した高配当株ポートフォリオの組み方は、機関投資家が高配当利回りファンドを作る時の手法に近似しています。
投資信託に投資するのも良いですが、楽天証券「かぶミニ」を使って、自分で手作り「高配当株ファンド」に投資するのも良いと思います。
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