昨日(3月4日)の動向

東京市場は、先日から続いているウクライナ情勢不安により、米ドル/円が101円前半からスタートしましたが、実需の買いが見られじりじりと値を上げる展開となりました。正午に入るとオーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が政策金利の据え置きを発表し、豪ドルは一時大きく買われましたが長くは続かず、全体的にも大幅上昇とはなりませんでした。しかし、ロンドン時間に入り、ロシアのプーチン大統領が軍事演習中の部隊に基地への帰還を指示したとの報道が出されると、米ドル/円は買いが先行。一時102円手前まで迫りました。その後、ニューヨーク市場でもこのニュースが好感された形となり、米株式相場も上昇し、米ドル/円は102円台に乗せる動きとなりました。ロシア当局がミサイル実験に成功したと発表した報道で、一時値を下げる場面も見られましたが、底堅さを見せ、102円前半でクローズしました。

3月4日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 101.482 101.684 101.183 101.438
ユーロ/円 139.564 140.063 139.14 139.319
豪ドル/円 90.207 90.754 90.05 90.632

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2014年3月5日)の展望

【米ドル/円】

ウクライナ情勢不安が一旦は後退し、102円台に乗せましたが、このまま上値を追う展開とはなり難そうです。まずは102円をしっかりキープし、日足25日移動平均をしっかりと上回る事が出来るかが注目されます。ウクライナ等の地政学的リスクは払拭されていないため、ファンダメンタルの材料も、市場では引き続き意識されていきそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 102.45 102.80 101.20 101.00

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ウクライナ情勢の見通しがはっきりするまでは上値の重い展開が続きそうです。日足の75日移動平均線に頭を押さえられた形となっており、そこを上回る事が出来れば、もう一段上が見えてきそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 140.60 141.20 138.80 138.00

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

豪政府は政策金利発表時に、「豪ドル相場は歴史的にみて依然として高水準」との声明を出している事から、上値の重い展開が続きそうです。しかし、最近の経済指標は強い結果が出ていることもあり、大きな下落にもつながらず、90円~93円の間で動く可能性が高いとみられます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 90.75 90.00 92.00 92.80

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2014年3月5日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2014年3月5日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
19:00 (欧)Q4-GDP<改定値>(前期比) 0.3% 0.3%
★★ 19:00 (欧)Q4-GDP(前年比)<改定値>(前年同期比) 0.5% 0.5%
★★★ 22:15 (米)2月-ADP雇用統計(前月比) +15.5万人 +17.5万人
★★ 0:00 (加)BOC・政策金利発表(現行1.00%) 1.00% 1.00%
★★★ 0:00 (米)2月-ISM非製造業総合景況指数 53.5 54.0
★★ 4:00 (米)ベージュブック公表 - -
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します