昨日(1月31日)の動向

東京市場では、午後に日経平均が急落しマイナス圏に沈んだことをきっかけにリスク回避の流れが優勢になりました。また、米ドル/円は、102円35銭レベルまで下落しました。海外市場では、トルコ・リラや他の新興国通貨が売り込まれたことで円買いが一段と強まる展開となりました。NYダウが一時200ドル超のマイナスとなったことや米10年債利回りが低下したことも嫌気され、米ドル/円は102円を割り込む場面が見られました。

1月31日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 102.699 102.931 101.971 102.095
ユーロ/円 139.215 139.502 137.53 137.721
豪ドル/円 90.277 90.727 88.881 89.349

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2014年2月3日)の展望

【米ドル/円】

新興国危機でリスク回避の姿勢が強まっているものの、FRBの量的緩和縮小によるドル買い需要も根強く、しばらくはレンジ相場が続きそうです。ただ、テクニカル的には下値リスクが高く、当面の下値目途は、月足ボリンジャーバンド+1.00σにあたる100円80銭付近となりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 103.00 102.80 101.80 100.80

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

1月のユーロ圏消費者物価指数が、前年比0.7%とECBが目安とする2%弱の半分未満に留まったことから、来週のECB政策決定会合で政策金利を引き下げる可能性が意識されているようです。テクニカル的にも下値リスクは高く、当面の目途は、月足ボリンジャーバンド+1.00σにあたる135円27銭付近がターゲットとなりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 139.00 138.40 137.50 137.00

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

RBA総裁の豪ドル高けん制発言、中国の景気減速懸念、そして新興国危機と、リスク回避の流れは強く、依然として下値リスクは高まっています。ただ、これまでNZの利上げ観測から対NZで豪ドル売りが強まっていたものの、今回は据え置きとなったことから、対NZで豪ドル買い戻しが入っており、その他クロス円と比較して、やや強含む展開となっています。テクニカル的には、月足移動平均線である89円20銭付近がキーポイントとなりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 90.20 89.80 89.30 88.80

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2014年2月3日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2014年2月3日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 18:30 (英)1月-製造業PMI 57.3 57.3
★★★ 0:00 (米)1月-ISM製造業景況指数 56.4 57.0
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します