昨日(12月27日)の動向

27日東京市場では、序盤から円売りの流れとなり、午前中には値を大きく下げることなく節目と見られていた105円に到達しました。105円をこなした事から一旦は利食い売りが先行し、始値付近まで値を下げる場面もありましたが、ロンドン市場に入ると、対ドル・ユーロ共に押し目買いを狙う動きが見られ、大きく値を崩すこと無く再び上昇トレンドを形成しました。ニューヨーク市場が参加してくると、105円が重くなりどちらに動くか見極める時間も出てきました。しかし、105円をしっかりと突破してくるとアメリカが量的緩和縮小を継続する一方、日銀は追加緩和に踏み切るかもしれないとの観測が後押しし、米ドル/円は約5年ぶりの高値となる105.20近辺でクローズを迎えました。

12月27日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 104.768 105.180 104.649 105.170
ユーロ/円 143.422 145.663 143.376 144.542
豪ドル/円 93.176 93.540 93.029 93.226

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2013年12月30日)の展望

【米ドル/円】

105円を抜けた事から次のターゲットの106円へ向けての動きとなりそうです。年末要因から、利食い売りが出て下落の場面も見られる可能性がありますが、大きく値を崩すことなく推移しそうです。一旦は直近のターゲットであります105.50を抜けると、2008年に付けている106円が一気に現実味を帯びてくると思われます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 105.50 106.10 104.80 104.00

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

先日ターゲットにしていた、ボリンジャーバンド+2σ上限の144.50を上回ってきた事から、更に上の可能性が見えてきました。心理的節目でもあります145円をしっかり乗せてくる事が出来れば、150円も視野に入ってくると思われます。ユーロ/米ドルでの1.4000に乗せるかにも注目が集まっているので、ユーロ/米ドルの動きにも十分注意したところです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 145.00 145.80 144.00 143.60

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

全面的に円安の流れの中、豪ドルは上値の重い展開が続きそうです。しかし、米ドルが大きく値を下げない限り、下のリスクも限定的だと思われます。追加利下げ観測が出ている中、年末年始は93円レベルでの動きとなりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 93.40 93.70 92.50 92.00

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2013年12月30日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2013年12月30日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
0:00 (米)11月中古住宅販売保留(前月比) 1.0% -0.6%
0:00 (米)11月中古住宅販売保留(前年比) -0.2% -2.2%
0:30 (米)12月ダラス連銀製造業活動指数 2.0 1.9
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します