昨日(12月4日)の動向

東京市場では、機関投資家勢や本邦輸入勢の米ドル買いが観測され、米ドル/円は一時102.80レベルまで上昇。しかし、日経平均が下げ幅を400円超広げたことが嫌気され、上値の重い展開となり102円台半ばレベルまでじりじりと下げる展開となりました。海外市場では、ADP雇用統計が強い内容となったことなどを受け米ドル/円は102.70レベルまで上昇。その後、NYダウが下げ幅を拡大するとリスクオフの動きから反落。102円台を割り込むと一時101.80レベルまで下げ幅を広げました。この日は主要株価の下落を受け、リスク回避のドル売りが入りやすい地合いとなりました。

12月4日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 102.500 102.836 101.822 102.346
ユーロ/円 139.273 139.603 138.425 139.106
豪ドル/円 93.634 93.683 91.774 92.398

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2013年12月5日)の展望

【米ドル/円】

主要株価の下落を受け米ドル/円は一時101.80レベルまで下落。本日は米新規失業保険申請件数、米GDPなどの経済指標の内容を注視しながらの取引となりそうです。上値では103円台にしっかりと乗せきることができるかが焦点となりそうです。ここ2日間102円台を割り込んだのち、長い下ひげを伴いつつ反発する動きとなっており、本日も同レベルがサポートとして機能するかを見極める場面にあるようです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 103.00 103.50 101.50 101.00

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

米ドル/円の下落につれ安となり、ユーロ/円は一時138.40レベルまで下落展開となりました。本日、欧州中銀政策金利の発表とドラギ総裁の記者会見での発言内容に注目が集まっております。上値では引き続き140円の大台を意識しながらの値動きとなりそうです、ただECB総裁の会見で今後の緩和姿勢が強調されると、下振れリスクが強まる可能性も指摘されており、注意が必要です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 140.00 141.00 138.40 138.00

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

豪州GDPが市場の事前予想を下回ったことをきっかけに、豪ドル/円は一時91.70レベルまで急落。本日は豪貿易収支の内容を注視しながらの取引となりそうです。上値では日足・一目均衡表の雲の上限の位置する93.60をしっかりと上抜けることができるかが焦点となりそうです。一方下値では、ローソク足の実体部分が日足・200日移動平均線でサポートされたことから、同ラインが位置する92円台半ばレベルが再び豪ドル/円のサポートとして機能するかを見極める場面にあるようです。同ラインを下抜けると、92.00レベルや雲の下限が位置する91円台手前のレベルを意識しての値動きとなりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 93.00 94.00 91.50 91.00

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2013年12月5日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2013年12月5日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 21:45 ECB・政策金利発表 0.25% 0.25%
★★★ 22:30 (米)新規失業保険申請件数 +32.1万人 +31.6万人
★★★ 22:30 (米)3Q-GDP(前期比年率) +3.1% +2.8%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します