昨日(11月7日)の動向

東京市場では、ECB政策金利の発表を控え様子見ムードが広がり、米ドル/円は98円台半ばレベルを中心に小幅にもみ合う動きとなりました。海外市場では、ユーロが主要通貨に対して大幅に下落。欧州中央銀行(ECB)が予想外に利下げに踏み切ったことで、ユーロ/ドルは9月16日以来の安値1.3295レベルまで下落。ユーロ/円も133円台から急激に値を下げ一時131円前半レベルまで下落しました。一方、米ドル/円は対ユーロでの米ドル買いなどにより上昇。米7~9月期GDP(国内総生産)が市場の事前予想を大きく上回ったことも米ドル支援材料となり、米ドル/円は一時99円台半ばレベルまで上昇。しかし、その後利益確定の米ドル売りに押され、99円台を割り込むと短期筋などによる米ドルのロングポジションを手仕舞う動きが加速し、米ドル/円97円台後半まで急落。短時間で上下に大きく振れる神経質な値動きとなりました。

11月7日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 98.655 99.413 97.628 98.087
ユーロ/円 133.331 133.541 131.224 131.577
豪ドル/円 94.03 94.154 93.397 93.986

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2013年11月8日)の展望

【米ドル/円】

本日は米雇用統計の発表が控えており、発表までは様子見ムードから小幅な値動きとなりそうです。上値では、昨日の99円台に乗せきることができるかが焦点となりそうです。一方下値では、200日・移動平均線が昨日同様、米ドル/円のサポートとして機能するかが焦点となりそうです。今夜発表を控える、米雇用統計の内容を見極めたいとの思惑が強く、発表内容には注意を払いたいところです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 99.40 100.00 97.60 96.00

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ECB定例理事会後、ドラギECB総裁が追加緩和の可能性も示唆したため、ユーロは当面上値の重い地合いを継続するとの見方が多いようです。ユーロ/円は昨日の下落により、日足・一目均衡表の雲の上限を下抜け下げ幅を拡大。下値では一目均衡表の雲の下限が位置する131円台半ばレベルがユーロ/円のサポートとして機能するかが焦点となりそうです。一方、上値ターゲットでは雲の上限が位置する132円台半ばレベルがあげられます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 132.40 133.70 130.00 128.00

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

先日RBA総裁が「豪ドルは依然として不快なほど高い」と発言したことや、昨日発表された豪雇用統計がふるわない内容となったことなどから、豪ドルの下落リスクが高まっているようです。下値ターゲットとして、心理的節目92.00円レベルがあげられます。同水準を下抜いてきた場合、日足・一目均衡表の雲の上限が位置する91円台半ばレベルを視野に捉えることとなりそうです。一方、上値では94.00円レベルが豪ドル/円の上値を阻んでおり、同水準をしっかりと上抜くことができるかが焦点となりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 94.10 95.70 92.00 91.00

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2013年11月8日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2013年11月8日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 22:30 米・ 10月非農業部門雇用者数(前月比) +12.0万人 +14.8万人
★★★ 22:30 米・ 10月民間部門雇用者数(前月比) +12.5万人 +12.6万人
★★★ 22:30 米・10月失業率 7.3% 7.2%
★★ 22:30 加・10月失業率 7.00% 6.90%
★★ 22:30 加・10月雇用ネット変化率(前月比) +11000 +11900
★★ 23:55 米・11月ミシガン大学消費者信頼感指数<速報値> 74.5 73.2
5:30 米・バーナンキFRB議長講演・フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します