昨日(10月4日)の動向

東京時間に実施された黒田日銀総裁の会見では、「テールリスクが顕在化すれば、それに対応する金融政策を行う」と述べたものの、金融政策に特段の目新しい材料はなく、全体的に小幅な値動きとなりました。欧米時間にかけては、ドラギECB総裁による追加LTRO実施不要発言の蒸し返しや財政協議難航による米10年債利回り上昇を受けて、ドル買いが活発化。米ドル/円は、一時97.48付近まで上昇。ユーロ/米ドルもストップロスを巻き込み1.3540付近へと下落する等、ドル買い戻しの展開となりました。

10月4日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 97.249 97.479 96.958 97.455
ユーロ/円 132.468 132.692 131.785 132.096
豪ドル/円 91.343 92.020 91.294 91.897

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2013年10月7日)の展望

【米ドル/円】

米国財政協議に関しての進展状況を注視する値動きとなりそうです。仮に財政協議が長期化するようだと、米10年債が売られ日米金利差拡大による米ドル買いも想定されます。テクニカル的には、依然として日足200日移動平均線が位置する96円台半ばレベルでサポートされるかが焦点となりそうです。一方、上値ターゲットは日足25日および100日移動平均線が位置する98.90レベルを上抜けられるかが当面のポイントとなりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 97.90 98.90 96.80 96.30

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ドラギECB総裁による追加LTRO(長期資金供給オペ)実施不要発言を受け、ユーロ/米ドル主導で上値が抑えられそうです。テクニカル的には、日足21日移動平均線が位置する132.70レベル、日足ボリンジャーバンド-1σの131.70レベルのどちらを抜けるかが焦点となりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 132.70 133.50 131.70 131.00

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

豪ドル/円は、木曜日に豪失業率、雇用統計を控えていることから、方向感の乏しい値動きとなりそうです。しかしながら、豪中銀声明が予想外に中立的だったことから年内利下げ観測が後退しており、対米ドルでは9月18日高値である0.95273ドルを目指す展開となりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 92.40 93.00 90.80 90.00

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2013年10月7日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2013年10月7日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
21:30 (カナダ)8月住宅建設許可件数(前月比) なし 20.70%
4:00 (米)8月消費者信用残高 +120.00億$ +104.37億$
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します