昨日(10月2日)の動向

米政府機関の閉鎖や連邦政府債務上限引き上げ協議の難航が嫌気され日経平均株価の大幅な下げにつながり、米ドル/円はリスク回避的な動きから、一時97.30レベルまで下落。また、ドラギECB総裁が現行の金融緩和政策を維持すると再表明したことにより、米ドルが対ユーロで下落。米ドルは対円でも97.15レベルまで下落しました。その後、オバマ大統領が「政府機関閉鎖に関する協議のために議会指導者をホワイトハウスに召集」との報道を受け、米ドル/円は一時98.50レベルまで買い戻されたものの、米政府機関の一部閉鎖が予想以上に長引くとの懸念から、依然上値が重い展開となっています。

 

10月2日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 98.002 98.081 97.146 97.357
ユーロ/円 132.573 132.625 131.418 132.227
豪ドル/円 92.187 92.221 90.792 91.397

 

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2013年10月3日)の展望

【米ドル/円】

米暫定予算をめぐる協議が進展を見せず、リスク回避的な米ドル売りが続いています。米政府機関の一部閉鎖が予想以上に長引く場合、もう一段の米ドル安が予想されます。米ドル/円の下値ターゲットとして、8月28日安値96.80レベルや日足200日移動平均線が位置する96円台半ばレベルなどがあげられます。一方上値ターゲットとして、日足25日および100日移動平均線が位置する98.90~99.00レベルがあげられます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 98.80 99.30 97.00 96.50

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

金利動向を注視しているドラギECB総裁が、「必要に応じてあらゆる手段を講じる」と発言したことが、昨日のユーロ上昇のきっかけとなりました。しかし、具体的な措置の言及は控えられており、もう一段のユーロ高にはつながりにくいようです。下値ターゲットとして、日足・一目均衡表の基準線が位置する132.15レベルや昨日3日の安値131円台半ばレベルなどがあげられます。一方上値ターゲットとして日足・一目均衡表の転換線が位置する132.90~133.00レベルがあげられます。なお、本日の欧州各国のPMIサービス業の発表が控えており内容に注意を払いたいところです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 133.30 134.00 131.50 131.00

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

昨日の貿易収支で赤字額が市場予想を上回ったことや、米ドル/円の下落に豪ドル/円はつれ安となりました。ただ、91円台割れ水準では個人投資家の買い意欲も根強いことから、現状豪ドルの下支えとなっているようです。上値ターゲットとして日足・一目均衡表の転換線が位置する95円台半ばレベルがあげられます。一方。下値では基準線が位置する90.85レベルがあげられます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 92.50 93.00 90.50 90.00

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2013年10月3日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2013年10月3日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 16:45 (伊)PMIサービス業 49.10% 48.80%
★★ 16:50 (仏)PMIサービス業 50.7 50.7
★★ 16:55 (独)PMIサービス業 54.4 54.4
★★ 17:00 (EU)PMIサービス業 52.1 52.1
★★ 17:30 (英)PMIサービス業 60.5 60.5
★★ 18:00 (EU)小売売上高 0.2% 0.1%
20:30 (米)チャレンジャー人員削減数 N/A 56.50%
★★ 21:30 (米)新規失業保険申請件数 31.5万人 30.5万人
★★★ 23:00 (米)ISM非製造業景況指数 57.0 58.6
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します