燻る米財政懸念、米ドル/円上値重く推移

昨日（9月27日）の動向

東京市場では、麻生財務相が法人税率引き下げに関し「それに見合う財源が必要、今すぐ実施できるとは考えていない」と発言したことから円買い、株安の動きが見られ、米ドル/円は98円台後半から98円台半ばへ下落しました。欧米時間に入っても、燻る米財政懸念を背景に米国債利回りが低下し、欧州株も下落したことで米ドル/円、クロス円は弱含む動きとなりました。NY市場序盤ではユーロ/ドルなどでドル売りが先行し、米ドル/円はドル売りに押される形で98円台前半へと下落しました。その後は下げが一服しましたが、戻りも鈍くNYクローズまで軟調推移となりました。

9月27日のBID値	始値	高値	安値	終値
米ドル/円	98.963	99.042	98.098	98.246
ユーロ/円	133.466	133.584	132.623	132.842
豪ドル/円	92.648	92.769	91.362	91.506

米ドル/円　1時間チャート

ユーロ/円　1時間チャート

豪ドル/円　1時間チャート

本日（2013年9月30日）の展望

【米ドル/円】

先週末は麻生財務相発言や米財政懸念により下落した米ドル/円ですが、本日も米下院が保険改革延期の修正案を可決したことで米政府機関閉鎖の可能性が高まり、窓開けで98円を割り込みスタートしています。目先は一目均衡表先行スパン1の97.65レベルがサポートとして機能するか注目ですが、米債務懸念が解決しない限り米ドル/円の上値は重そうです。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
米ドル/円	98.50	99.15	97.65	97.00

米ドル/円　5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円も本日の米債務懸念により132円を割り込んでスタートしました。目先下値サポートは9月13日安値131.659や75日移動平均線が位置する130.70レベルが意識されそうです。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
ユーロ/円	133.00	133.50	131.66	130.70

ユーロ/円　5分足チャート

【豪ドル/円】

先週末の豪ドル/円は直近安値を割り込み91.362まで下落しました。目先下値目途は75日移動平均線が位置する90.50レベルや一目均衡表先行スパン2が位置する89.75レベルがが意識されそうです。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
豪ドル/円	92.00	93.10	90.50	89.75

豪ドル/円　5分足チャート

• ※ 上記各5分足チャートは、当日 2013年9月30日 現在のものです。
• ※ コメント欄の語句について　R＝上値抵抗線　S＝下値支持線

本日（2013年9月30日）の主な指標

注目度	発表時間	指標	予想	前回
★★	17:30	英・マネーサプライ	0.7％	0.6％
★★	18:00	欧州・消費者物価指数	1.2％	1.3％
★★	21:30	カナダ・GDP	0.5％	-0.5％
★★★	22:45	米・シカゴ購買部協会景気指数	54.0	53.0

• ※ 発表時間はいずれも東京時間
• ※ 注目度は★低～★★★高で示します

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