円キャリートレードの再開?ユーロ/円・ポンド/円・カナダドル/円に注目!
為替市場では久しぶりに日足でドル安トレンドや円安トレンドが発生し、ユーロ/円・ポンド/円・カナダドル/円といったクロス円の通貨ペアに円安トレンドが発生している。イエレンの出口戦略に触発されたのか、米国だけでなく欧州・英国・カナダの中銀が一斉に利上げ方向に舵を切ったからだ。カーニー、ドラギ、スティーブンといった中銀総裁の豹変ぶりには驚くが、3月のFOMC前にもFOMCメンバーが一斉に利上げに前のめりになったことは記憶に新しい。いずれにせよ、「日本だけが量的緩和の出口から取り残されて、円が1弱通貨になる」という思惑から、市場では円キャリートレードの再開を囃している。
「標準偏差ボラティリティトレード」のテクニカルチャートをみてみよう。トレードにエントリーするうえで重要なのは、ADX(8)、ADX(14)、標準偏差ボラティリティ(26)の3本のラインが一緒に上がっている局面(丸で囲った黄色い部分)を狙うことだ。3本のラインが一緒に上がっている局面はトレンドが大きくなる可能性を秘めている。
●ドル/円(日足)
上段:ボリンジャーバンド(21)±1シグマ・パラボリックS&R
中段:標準偏差(26)・ADX2LINES(8・14)
下段:新値3本足
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●ユーロ/円(日足)
上段:ボリンジャーバンド(21)±1シグマ・パラボリックS&R
中段:標準偏差(26)・ADX2LINES(8・14)
下段:新値3本足
![](/mwimgs/e/c/-/img_ec78e578c354e248b847da2874bc811225708.gif)
●ポンド/円(日足)
上段:ボリンジャーバンド(21)±1シグマ・パラボリックS&R
中段:標準偏差(26)・ADX2LINES(8・14)
下段:新値3本足
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●カナダドル/円(日足)
上段:ボリンジャーバンド(21)±1シグマ・パラボリックS&R
中段:標準偏差(26)・ADX2LINES(8・14)
下段:新値3本足
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●豪ドル/円(日足)
上段:ボリンジャーバンド(21)±1シグマ・パラボリックS&R
中段:標準偏差(26)・ADX2LINES(8・14)
下段:新値3本足
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下のチャートは昨晩のNY時間のドル/円の30分足・15分足・5分足である。筆者はこういった短期のタイムフレームでもトレンドが発生すれば相場に参入している。
●ドル/円(30分足)
上段:ボリンジャーバンド(21)±1シグマ・パラボリックS&R
中段:標準偏差(26)・ADX2LINES(8・14)
下段:新値3本足
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●ドル/円(15分足)
上段:ボリンジャーバンド(21)±1シグマ・パラボリックS&R
中段:標準偏差(26)・ADX2LINES(8・14)
下段:新値3本足
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●ドル/円(5分足)
上段:ボリンジャーバンド(21)±1シグマ・パラボリックS&R
中段:標準偏差(26)・ADX2LINES(8・14)
下段:新値3本足
![](/mwimgs/f/1/-/img_f193136fbefe0df06b83e7dcd826fc8c31615.gif)
金融緩和のアンワインドの動きと8月相場
この円安相場が続くかどうかは米国株の行方次第であろう。円キャリートレードの大規模な再開というよりも、この円安は足の速い海外投機筋主導で、とりあえず1か月程度の動きかではないかという見方も多い。イエレンFRB 議長が「利上げ軌道は不変、資産価格は高く見える」と述べていることに注意を怠ってはいけない。米国株が下がればまたいつもの円高がくる。ビッグ5指数を代表するアップルの株価は軟調で、週足の買いトレンド相場は既にピークアウトしている。コモディティ市場の動きがさえないのも気になる所だ。主要中銀が金融緩和の出口を模索に意欲的になるなか(7月はまだ楽観相場が続きそうだが)、やはり怖いのは8月相場である。
●アップル(日足)
上段:14日修正平均ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド±0.6シグマ(緑)
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●アップル(週足)
上段:14週修正平均ADX(赤)・26週標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21週ボリンジャーバンド±0.6シグマ(緑)
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●S&P495とビッグ5(2013年~2017年)
(ビック5:アップル・マイクロソフト・アマゾン・グーグル・フェイスブック)
「S&P500は2013年中旬以降、年率わずか6.1%に過ぎない。一方、ビッグ5指数は同期間に57.3%とべらぼうに高い評価をされている」
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●NYダウ・日経平均 月別騰落率(過去20年) ファンドは7月相場を楽観、だが…
歴史的に5月・9月・10月はボラティリティが上がるが、近年の相場は8月が危ない
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(出所:石原順)
米国経済の先行き見通しの暗さから、株式市場と違ってロジカルに動く債券市場では米国債の長短スプレッドは縮小している。これは株安要因だが今の市場では無視されて、すごく居心地の良い相場に見えている。しかし、この夏以降の相場は持続不可能な動きの賞味期限を考えるべき局面であろう。
ATRチャネルでみる相場の変動範囲と転換ポイント
ATR(アベレージトゥルーレンジ)はTR(窓開けを含めた1日の最大値幅)の平均である。ATRチャネルは動的に変化する予想レンジであり、利食いや相場反転のポイントとして、筆者にとっては有効なツールとなっている。
下のチャートは、過去X日間のATRを過去X日間の加重移動平均線にプロットしたものである。3本のATRのバンド幅はATRの1.6倍、3.2倍、4.8倍である。このATRチャネルは、すべての市場と時間枠(タイムフレーム)に拡張が可能である。
●ドル/円(5分足) ATRチャネル
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●ドル/円(15分足) ATRチャネル
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●ドル/円(30分足) ATRチャネル
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●ドル/円(1時間足) ATRチャネル
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●ドル/円(4時間足) ATRチャネル
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●ドル/円(日足) ATRチャネル
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●日経平均CFD(5分足) ATRチャネル
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●日経平均CFD(15分足) ATRチャネル
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●日経平均CFD(30分足) ATRチャネル
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●日経平均CFD(1時間足) ATRチャネル
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●日経平均CFD(4時間足) ATRチャネル
![](/mwimgs/d/7/-/img_d77154bc079f33e5e2a805692d620b5b22475.gif)
●日経平均CFD(日足) ATRチャネル
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