1997(平成9)年11月17日
北海道拓殖銀行が倒産
1997(平成9)年11月17日、北海道拓殖銀行が大手銀行として初めて経営破綻しました。バブル期の不良債権問題の根深さを国民は知ることとなります。
北海道拓殖銀行は1900(明治33)年2月、北海道拓殖銀行法に基づく特殊銀行として発足しました。北海道への資金供給基盤を整え、開拓を加速するためです。昭和に入ると普通銀行業務も兼営し、戦後も長く北海道経済の要として特別な地域を占めてきました。
そんな拓銀の転機はバブル崩壊でした。経営体力を無視した1980年代後半の不動産向け融資が次々に焦げ付き、経営を圧迫しました。中でも地元の建設会社「カブトデコム」への融資と債務保証が合計4,000億円規模に達し、経営危機の引き金となりました。1997年に入って拓銀の危機が表面化。11月に入ると短期金融市場での資金調達が難航し、拓銀経営陣は自主再建を断念しました。
倒産後も預金は全額保護されました。北海道内の店舗は北洋銀行が、道外店舗は中央信託銀行がそれぞれ引き継ぎました。1999年3月に法人としての拓銀は解散しました。
1997年11月17日の日経平均株価終値は
16,283円32銭
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