昨日(8月27日)の動向

この日の外為市場では、シリア情勢悪化を背景にリスクオフの動きが優勢となり円が幅広く買われました。東京市場では、日経平均株価が100円安となったことで米ドル/円は98円台前半レベルで上値重く推移。欧州市場に入ると、シリア情勢緊迫化を背景にリスクオフの動きが優勢となり欧州株が下落。一方で、米国債やドイツ国債に逃避買いが見られ、利回りが急低下すると、米ドル/円はリスク回避の動きに押され97円台を割り込む動きとなりました。米国時間に入るとNYダウが下げ幅を100ドル超に広げたことが嫌気され、米ドル売が進行。米ドル/円は97円台を割り込み一時96.95レベルまで下げ幅を広げる展開となりました。

 

8月27日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 98.49 98.536 96.987 97.06
ユーロ/円 131.682 131.749 129.837 129.978
豪ドル/円 88.896 88.992 86.93 87.198

 

米ドル/円 日足チャート(2013年5月13日~9月27日)

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 日足チャート(2013年5月13日~9月27日)

ユーロ/円 1時間チャート

米ドル/円 日足チャート(2013年5月13日~9月27日)

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2013年8月28日)の展望

【米ドル/円】

米ドル/円は5月22日の高値103.70レベルと7月8日の高値101.50レベルを結んだ三角保ち合いの上限99.00レベルを上抜けることが出来ず、その後反落。昨日の下落により、米ドル/円は6月13日の安値93.80レベルと8月8日の安値95.80レベルを結んだ三角保ち合いの下限96.50レベルでの値動きとなっています。今後は三角持ち合いの下限96.50レベルがサポートとして機能するかをまずは見極める場面にあるようです。同レベルをしっかりと下抜けてきた場合、日足・200日移動平均線が位置する94.50レベルを視野に捉えることとなりそうです。

 

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 98.00 99.15 95.80 94.00

 

【ユーロ/円】

ユーロ/円は上限132.80レベルと下限127.80レベルと約5円のレンジに収まる動きとなっています。昨日レンジ圏の上限132.80レベルを上抜ることが出来ずユーロ/円は反落。昨日の下落よりユーロ/円はレンジの中心に位置する130.00レベルで下げ止まる動きとなりました。シリア情勢緊迫化を背景に地政学的にユーロが売られやすい地合いにあることから、更に下値を広げた場合においては、5円幅のレンジ下限である127.80レベルが意識されそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 131.00 131.70 129.40 128.00

【豪ドル/円】

リスクオフの動きに敏感な豪ドルは株安の連鎖を受けて下げ幅を加速する動きとなっています。目先は8月7日の安値86.40レベルが意識されそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 89.29 90.13 86.40 84.10
  • 上記各5分足チャートは、当日 2013年8月28日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2013年8月28日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
17:00 欧州・マネーサプライM3 2.00% 2.30%
20:00 米・MBA住宅ローン申請指数 N/A -4.6%
★★ 23:00 米・住宅販売保留指数 0.0% -0.4%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します