昨日(8月20日)の動向

昨日の外為市場は、FOMC議事録公開を控え方向感の定まらない動きとなりました。
東京市場では、オセアニア通貨が下落。豪ドルは、豪準備銀行(RBA)金融政策決定理事会の議事録が材料視されました。議事録では「利下げは差し迫っていないが可能性を示す必要ある」、「一段の利下げを直ちに実施する意図を示すことも望まず」と指摘。これを受け、豪ドル売りが先行しました。米ドル/円は一時97.86円レベルまで上昇。その後は日経平均株価、上海総合株価指数などが下落したことを受け、リスク回避の円買いが強まり一時97円台を割り込む値動きとなりました。海外市場では幅広い通貨でユーロ買いが強まり、ユーロが対円で反発。一方、米ドル/円はユーロ/米ドルでの米ドル売りが重しとなり96.91円レベルまで下落する場面が見られたものの、本日FOMC議事録の公表を控えているため様子見ムードが徐々に広がり97円台前半レベルで方向感の無い取引となりました。

8月20日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 97.554 97.862 96.913 97.254
ユーロ/円 130.121 130.798 129.293 130.478
豪ドル/円 88.878 89.210 87.595 88.244

米ドル/円 日足チャート(2013年5月13日~9月27日)

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 日足チャート(2013年5月13日~9月27日)

ユーロ/円 1時間チャート

米ドル/円 日足チャート(2013年5月13日~9月27日)

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2013年8月21日)の展望

【米ドル/円】

FOMC議事録の公表待ちで方向感の無い取引が続きそうです。足元では8月8日の安値95.79円を下回ることがあれば次のターゲットは95円ちょうど付近となりそうです。相場はエネルギーを蓄積しつつ日足では三角持ち合いを形成しつつあるようです。今後はこの持ち合い圏を上下どちらに放れるかを見極める場面にあるようです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 97.60 98.00 96.90 95.80

【ユーロ/円】

昨日ユーロが主要通貨に対して上昇する展開となりました。ユーロ/米ドルは直近レジスタンスと目された1.34台を上抜ける動きとなっています。ユーロが対米ドルで引き続き上値を試す展開となればユーロ/円もつられて上値を目指す動きとなりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 131.00 131.50 129.30 128.60

【豪ドル/円】

豪ドル円は90円台に乗せきることができず、その後反落。もう一段の下げに注意を払いたいところです。節目の88円台をしっかりと下抜けてきた場合、8月7日の安値86.40レベルを意識しての値動きとなりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 89.00 90.00 87.70 87.00
  • 上記各5分足チャートは、当日 2013年8月21日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2013年8月21日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
20:00 米:MBA住宅ローン申請指数 - -4.7%
★★ 23:00 米:中古住宅販売件数(季調済・年率) 515万件 508万件
★★ 23:00 米:中古住宅販売件数(前月比) 1.4% -1.2%
★★★ 27:00 米: FOMC議事録公表 - -
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します