今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは153.00円
↓下値メドは150.55円
ドル安:トランプ氏は、ドル安に仕向けるために関税を利用する考え
ゴールド:世界的な個人需要が価格支える
中国AI企業:政府に忖度したビジネスモデルにするか、海外移転するかの二択
米利下げ:ウォラー理事「労働市場の需要と供給がようやく均衡に近づいた」
天然ガス:猛暑だったにもかかわらず、日本の備蓄量は過去5年の平均を17%上回る
前日の市況
11月5日(火曜)のドル/円相場の終値は151.61円。前日終値比0.54円の「円高」だった。
米大統領選の結果と追加利下げが予想されるFOMC(米連邦公開市場委員会)を前にマーケットはリスクを減らす動きとなり、ドルが売られた。
アメリカの統計学者ネイト・シルバー氏が米大統領選の結果を予想するシミュレーションを8万回した結果、50.015%(40,012回)の確率でハリス氏の勝利と出た。勝てなかったのは49.985%(39,988件)で、そのうち39,718件はトランプ氏の完全勝利、残り270件は269対269の引き分けという結果になった。
2024年222営業日目は152.07円からスタート。東京時間昼過ぎに152.55円まで上げるが、前日の高値(152.59 円)前で買い持ちポジションを減らすドル売りに押し戻された。海外市場に入り152円を割ると、前日の安値(151.83円)を抜け151.33円まで下落。その後も152円台に戻ることなく終了した。24時間のレンジ幅は1.21円。
今日のドル/円 サポートとレジスタンス
レジスタンス:
153.87円 10/28 H
153.86円 10/29 H
153.63円 10/31 H
153.09円 11/01 H
152.59円 11/04 H
152.55円 11/05 H
サポート:
151.33円 11/05 L
150.97円 10/23 L
150.49円 10/22 L
149.09円 10/21 L
148.86円 10/16 L
148.85円 10/15 L
ドル/円 中期:(高値+安値)x 1/2 =146.73円
8月1日から11月5日までのドル/円のレンジは、139.58円から153.87円。
レンジ幅は14.29円。
高値と安値の50%(中間点)は、146.73円。現在のレートは、中間点よりも「円安」。
高値と中間点の50%は150.30円。 ::現在のレートはこの水準よりも「円安」。
2024年 主要指標
今日の為替ウォーキング
今日の一言
投資の世界では「今度は違う」というのは危険な兆候である – ジム・ロジャース
Heartbreak Hotel
日本は17年前から変わっていない
日銀は、10月31日の金融政策決定会合で米国経済の先行き不確実性や金融市場がなお不安定なことを背景に政策金利を0.25%で据え置くと決めた。しかし、追加利上げに後ろ向きということではなく、経済・物価が見通しに沿って推移していれば、金利を引き上げる方針だ。
日銀は今年3月にマイナス金利を解除し、2007年2月以来となる利上げに踏み切った。17年ぶりの金融政策の大転換である。しかし、日本経済は何か変わったのだろうか。たとえ変わったとしても、良くなったとは断言はできない。むしろ悪化しているかもしれない。日本の対GDP比債務は、2007年の約180%、2013年のアベノミクス開始時の220%よりも増えて約250%まで膨れ上がっている。
日本経済の再構築と銘打たれたアベノミクスは、経済成長を加速させ長期的な潜在成長率を引き上げることを目的に掲げ、外国からの投資を呼び込み、国内雇用を増大することで日本の財政は劇的に改善するはずだった。インフレ率2%も、高度で高速な経済成長のアウトプットという位置づけであり、それ自体が目的ではなかった。しかし、政府も日銀もアベノミクスが何だったのか都合のいいことに忘れてしまったようだ。
インフレは、黒田日銀の異次元緩和政策の成果ではない。現在のインフレはロシアのプーチン大統領が引き起こしたもので、さらに企業がマージンを上乗せして物価を高くしているのだ。日銀は、自ら作り出したものではないインフレを最大限に利用しているだけだ。
アベノミクスが理想としていたのは、日本経済が成長するなかで企業が働き手を奪い合い、「需要主導による所得増加」を実現させることだった。現実はどうかというと、物価高に追いつかせるためのいわば「供給主導による所得増加」が行われているにすぎない。2024年のベア平均は5.28%伸びたが、食料品の平均値上げ率19%には追いついていない。
今週の注目経済指標
今日の重要ブレークアウトレベル
タイムゾーン 分析
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