2016(平成28)年11月8日

トランプ米大統領当選

 2016(平成28)年11月8日、共和党候補のドナルド・トランプ氏が米大統領選挙で当選しました。事前予想では民主党のヒラリー・クリントン氏の優勢が伝えられていたため、トランプ氏当選のニュースは世界の金融市場に驚きをもって迎えられました。

 不動産王の異名を持つトランプ氏は出馬表明当初、泡沫候補扱いされていました。移民に対する排外主義的な言動を繰り返し、保護貿易色の強い通商政策を掲げたことから、身内である共和党内からも反発する声が上がっていました。富裕な実業家による話題作りのための立候補と断じる論評も少なくありませんでした。

 しかし、開票が進むにつれてトランプ氏の優勢が判明します。日本時間9日、東京株式市場は全面安に陥り、日経平均株価は前日比919円84銭安と急落します。

 ところが、翌10日の日経平均は1,092円88銭高と急反発しました。トランプ氏の掲げる大規模な法人減税などの経済政策が企業の競争力を強化するとの見方が広がったためです。

写真は大統領就任後、タイムズスクエアで就任演説が放映されるシーン。足を止めて見入る人々も多く、関心の高さがうかがえます。

 

2016年11月8日の日経平均株価終値は

17,171円38銭