昨日(8月6日)の動向

昨日の外為市場では、株価の下落を背景にリスク回避の米ドル売り、円買いの流れが強まりました。
東京時間朝方は、日経平均株価が前日比200円超のマイナスとなったことが嫌気され、米ドル/円は97円80銭レベルまで下落。東京時間午後に「国家公務員共済年金が運用ポートフォリオのアロケーションを変更し、株式や債券などリスク資産の比率を高める方向で検討」との報道で株価が持ち直したことから、一時米ドル円/にも買い戻しが入る場面がみられましたが、海外市場で再び株安の流れが強まると、米ドル売り・円買いが再燃。米ドル/円は一時97円50銭レベルまで下押し。直近の安値を下回るなど軟調な動きとなりました。

8月6日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 98.24 98.584 97.513 97.735
ユーロ/円 130.268 130.73 129.796 130.054
豪ドル/円 87.717 88.576 87.259 87.846

米ドル/円 日足チャート(2013年5月13日~9月27日)

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 日足チャート(2013年5月13日~9月27日)

ユーロ/円 1時間チャート

米ドル/円 日足チャート(2013年5月13日~9月27日)

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2013年8月7日)の展望

【米ドル/円】

厚めの買いオーダーが観測されていた97円台半ばレベルでは下げ渋る動きとなったものの、同水準を下回るとストップ・ロスの米ドル売りオーダーが断続的に控えている模様です。東京時間に発表される日銀政策決定会合は現状維持が予想されていることから影響は限定的との見方が多いようです。昨日に引き続き株価の動向に注目が集まります。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 97.80 98.60 96.00 95.70

【ユーロ/円】

米ドル/円の下落につれ安となり130円台を割り込む動きとなりましたが、130円台割れ水準では押し目買いも入り、ユーロ売り一巡後はショートカバーから130円台に再び戻す動きとなりました。本日も大台の130円台を維持できるか注目です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 130.00 130.50 129.00 128.00

【豪ドル/円】

昨日発表となった豪中銀政策決定会合において、市場の予想通り利下げが実施されました。今後のさらなる利下げの可能性についても指摘がありましたが、一旦材料出尽くし感からショートカバーが優勢となり底堅い値動きとなりました。本日は主だった指標発表が予定されていないことから、米ドル/円や主要国株価の動向が焦点となりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 87.80 88.60 87.00 86.00
  • 上記各5分足チャートは、当日 2013年8月7日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2013年8月7日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
19:00 (独)6月-鉱工業生産 0.30% -1.00%
21:30 (加)住宅建設許可 -3.2% 4.5%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します