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 銘柄名 シマダヤ
銘柄コード 250A
上場市場 東証スタンダード

1.経営コンセプトと７つのビジョン

　私たちシマダヤが目指すことは、めんを通して「おいしい笑顔をお届けする」ことです。一人でも多くのひとを笑顔にすることが、私たちの喜びであり活力の源です。

　シマダヤは、1931年に創業者・牧清雄が名古屋の地で米穀商「島田屋商店」を創業し、1949年に事業を製麺業に切り替え、「めんのシマダヤ」が誕生しました。シマダヤは創業以来、社是である「奉仕努力」のもと、様々な創意工夫と新しいことにチャレンジしてまいりました。製麺業界初となるチルド麺の完全個包装化や冷凍麺の開発、そして「流水麺」をはじめとする数々の画期的な商品を世に送り出すなど、「めんのリーディングカンパニー」として歩んでまいりました。

　シマダヤグループは、気候変動や経済・社会情勢の変化から不確実性が高まる環境の中においても、「品質」と「ブランド」を重視し、安全・安心な商品の提供により、皆様においしい笑顔をお届けできるように努めております。今後も、健康寿命延伸を目的とした商品の開発・育成やプラスチック使用量の削減、国産原料の使用拡大など、持続可能な社会に貢献する取り組みを推進し、社会課題の解決に向けて事業活動を行ってまいります。より一層、ステークホルダーや生活者の皆様方に共感していただけるよう努力してまいります。

2.会社概要

3.事業の内容

　当社グループは、当社（シマダヤ（株））並びに、連結子会社（シマダヤ関東（株）、シマダヤ東北（株）、シマダヤ西日本（株）及びシマダヤ商事（株））の計５社で構成されており、麺類の製造及び販売を主たる事業としております。当社グループの事業内容及び当社と連結子会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。

＜事業系統図＞

売上構成

　当社グループは、家庭用事業部門では一般家庭向けにチルド麺及び冷凍麺を主要な商品として、業務用事業部門では外食・中食向けに冷凍麺を主要な商品として製造販売を行っております。売上高構成比は、家庭用事業62％、業務用事業38％になっております。

4.当社グループの特徴と強み

　当社グループは、麺類の専業メーカーとして蓄積してきた商品開発力のもと、生産面では大規模な麺生産のノウハウや高度な衛生管理技術を有しております。流通販売面では、家庭用でスーパーマーケットなどの小売業への広範な直販ルートを構築し、業務用では卸売業者を通じて飲食業などへ積極的な提案営業を展開しております。長年にわたるこれらの取り組みで作り上げたシマダヤブランドにより、当社グループは高い競争優位性を有しております。

商品開発の体制

　当社グループでは、変化する社会・環境やお客様の志向に応えるため、「健康・簡便・高品質・経済性・買い置き・国産・環境」の「7K」をお客様のニーズとして捉え、商品開発に取り組んでおります。また、シマダヤグループの各工場では、管理レベルを更に向上させ、商品の安全・安心への信頼性を高めるため、HACCP※１を含む国際的な食品安全マネジメントシステムであるFSSC22000※２に取り組み、全11工場で認証を取得しています。

※１　HACCPとは、食品等事業者自らが食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因（ハザード）を把握した上で、原材料の入荷から製品の出荷に至る全工程の中で、それらの危害要因を除去又は低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保しようとする衛生管理の手法です。

※２　FSSC22000とは、食品小売業界が中心の非営利団体、国際食品安全イニシアチブ（GFSI：Global Food Safety Initiative）により、食品安全の認証スキームの一つとして承認された規格です。

商品開発の歩み

　当社グループは、社会トレンドから潜在的ニーズを探り、ユニークで付加価値のある商品を開発してまいりました。これまでに開発した代表的な付加価値商品としては、共働き世帯の増加に伴う調理時間の短縮ニーズに対して簡単に作れて美味しい「流水麺」シリーズ、近年の健康志向の高まりに応えて塩分や糖質などを抑えた「健美麺」シリーズなどがあります。

家庭用の付加価値商品開発

　家庭用チルド麺の「流水麺」シリーズは、ゆでずに水でほぐすだけで調理ができる麺を目指して、独自の配合技術と高度な衛生管理技術の開発によって生まれました。発売当時は、ざるそば、ひやむぎ、茶そば、冷し中華をラインナップし、その後の開発・改良を重ねたことにより、現在では多くのお客様にご愛顧いただいております。

業務用の付加価値商品開発

　業務用冷凍麺の付加価値商品としては、特許取得の切刃で麺の形を工夫し、のどごしなめらかな食感を際立たせた「真打」稲庭風細うどんや、国産原料にこだわった北海道産そば使用石臼挽きそばなどがあります。飲食店などでゆでたてのおいしさを味わってもらえるように今後も積極的な商品開発を進めてまいります。

5.成長戦略

　当社グループは、家庭用チルドと国内業務用をコア事業にしております。成長戦略として、コア事業での収益の拡大や事業環境に応じたきめ細かな戦略の展開により、持続可能な事業成長を図ってまいります。

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