今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは144.30円
↓下値メドは142.75円
ドル離れ:中央銀行の3割が今後1年に金準備を引き上げる計画。
金準備:先進国中央銀行の13%が今後1年に金保有を増やす計画
日銀議事録:市場予想よりも政策金利が高くなることもある
NZ:RBNZ「政策を引締め状態にしておく期間が必要」
ブラジル:BCB総裁「利上げは基本シナリオではない」
前日の市況
9月24日(火曜)のドル/円相場は、前日比0.46円の「円高」
2024年192営業日目は143.51円からスタート。東京市場はドル買い/円売りが優勢で、東京時間夕方に23日の高値(144.46円)を超えて144.68円まで円安に動いた。日銀の植田総裁が、「追加利上げを急がない」旨の発言をしたことが円安の材料となった。また、中国人民銀行が景気下支えのための大規模金融緩和を発表したことがリスクオンの円売りになった。
しかし、145円に近づくと売り圧力も強まった。NY市場では、この日発表された米指標は弱かったこともあり、逆にドル売りが優勢になり、明け方には23日の安値(143.16円)を下抜けして143.11円まで円高に動いた 。終値は143.16円。24時間のレンジ幅は1.57円。
FOMC(米連邦公開市場委員会)は9月17-18両日に開催した定例会合で、主要政策金利を0.5ポイント引き下げることを決定した。ただ、同時に公表されたFOMCメンバーによる政策金利の予想分布図であるドットチャートは、今後の利下げペースが市場予想よりも遅くなる可能性があることを示唆した。マーケットは今回の利下げよりも、今後の利下げペースに対してより強く反応したため、ドル/円はいったん140円台に下落したものの、結局は144円前後までドル高に戻した。
今回の利下げ決定についてパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、FRBがインフレ下落に追いつこうと急いでいるだけで、経済がおかしくなっているからでないと述べ、0.50%が新たな利下げペースになるとは考えていないと述べた。このことが景気後退不安をやわらげドル下落に歯止めをかけることになった。
ヘッジファンドや投機筋が円のロングポジションの一部を解消したことも、FOMC後にドル高/円安に動いた理由だといわれている。CFTCが9月13日に発表したデータによると、日本円のロングポジションは約7,000億円相当あり、2016年10月以来の高水準だった。それだけ大きくドルショートに傾いていたということで、FOMCをきっかけにして反転してもおかしくはない状況だった。
しかし、FRBが利下げサイクルに入ったことで、金利差のキャリートレードとしてのドルの魅力は今後徐々に失われていく。対照的に、日銀は慎重ながらも、方向は明確に利上げだ。ドル/円の上昇は限定的だろう。
今週半ばの「円安・円高のメド」
円安のメドは、
148.05円
147.34円
147.20円
145.56円
144.68円
円高のメドは、
143.11円
141.73円
140.44円
140.32円
139.58円
ドル/円 短期:144円台後半まで円安に戻す
9月1日から9月24日までのドル/円のレンジは、139.58円から147.20円。
レンジ幅は7.62円。
高値と安値の50%(中間点)は「143.39」円。現在のレートは中間点よりもやや「円高」。
安値と中間点の50%は「141.49」円。現在のレートはこの水準よりも「円安」。
高値と中間点の50%は「145.30」円。現在のレートはこの水準よりも「円高」。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
労働を人生の最終目的のように考えるのは間違っている - バートランド・ラッセル
The Riddle
FOMCは9月17-18両日に開催した定例会合で、主要政策金利を0.5ポイント引き下げることを決定した。利下げにより、FF(フェデラルファンド)金利の誘導目標レンジは4.75-5.00%となった。今回の決定は賛成が11人、反対が1人で、ボウマン理事が0.25ポイントの利下げを主張した。政策決定に理事が反対したのは2005年以来。
FOMCはつい最近まで、インフレの抑制に政策の重点を置いてきたが、今回の声明では「雇用とインフレの目標達成に対するリスクはほぼ均衡している」と記した。
パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は会合後の記者会見で、今回の利上げ決定について、「インフレ率が持続的に2%に向かって低下する状況において、政策スタンスを適切に再調整にすることによって、労働市場の強さを維持する」ことが理由であると述べた。そのうえで、0.5ポイントの利下げについて、「FOMCが今後継続するペースだと想定すべきではない」と市場に警告した。
会合後に公表された金利予測分布図(ドットプロット)では、19人の当局者のうち10人が、年内残り2回の会合で少なくとも0.5ポイントの追加利下げを支持していることが示された。
今週の注目経済指標
今日の重要ブレークアウトレベル
タイムゾーン 分析
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