今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは147.40円
↓下値メドは146.00円
米利下げ:今年「利下げゼロの可能性」から「最大0.75%の利下げ」へ
南ア:外国人投資家のインド株と南ア株の売り越しが過去3年間で最大に
ポーランド:地政学リスクに備えて金準備を大幅に増やす
米金利:パウエル議長「金利は引締め水準だと考える」
円介入:財務省は4〜5月の円買い介入資金として保有する米国債を売却。証券の減少率は過去最大
前日の市況
9月9日(月曜)のドル/円相場は、前日比0.82円の「円安」。
2024年181営業日目は142.10円からスタート。
米8月雇用統計が発表された先週金曜日のドル/円は、144円から141円台まで大きく円高に動いた。週明けは東京時間朝に141.94円をつけたが、前日の安値(141.75円)に届く前に反転した。
夜の初め頃には142円台を通り抜け、143.80円まで円安に動いてこの日の高値をつけた。ただ上値も限定的で前日の高値(144.03円)には届かなかった。終値は143.15円。24時間のレンジ幅は1.85円。
FOMC(米連邦公開市場委員会)が政策金利(FF金利)を5.25%-5.50%に据え置くことを決定した7月の会合では、声明文の内容に重要な変更があった。前回までの声明文は、インフレのみに焦点を合わせた、「引き続きインフレリスクに高い関心を払っている」という表現だったが、今回は「(インフレと雇用の)デュアル・マンデート(2大責務)の両面リスクに注意を払っている」に変更されていた。
労働市場についての認識も変わった。これまでは、「雇用の増加は力強く、失業率は低いままである」だったが、今回の声明文では、「雇用の増加は緩やかになり、失業率は低いままであるが上昇した」と慎重になった。
パウエル議長によると、FRB(米連邦準備制度理事会)は今「インフレ再加速」と「米経済の減速」という「二面性のリスク」に直面している。FRBが早急な利下げに踏み切ればインフレが再加速する可能性がある一方で、利下げが遅すぎると経済に悪影響を与えるおそれがあるのだ。
FRBは9月に0.5%利下げをするのか。あるいは0.25%ずつ、11月、12月と三回連続で下げるのか。先週の雇用統計は「決定打」とはならなかった。ブラックアウト期間中でFRBもいない。しかし、今週は米CPI(消費者物価指数)の発表がある。
今週前半の「円安・円高のメド」 ・146円に注目
円安のメドは、
147.20円 先週高値
145.56円
144.23円
144.03円
143.80円 前日高値
円高のメドは、
141.94円 前日安値
141.75円
141.68円 8月5日 安値
140.79円 2024年 安値
140.24円
短期:まだ円高。
8月15日から9月5日までのドル/円のレンジは、141.75円から149.38円。
レンジ幅は7.63円。
高値と安値の50%(中間点)は、145.57円。現在のレートは中間点よりも「円高」。
安値と中間点の50%は143.66円。::現在のレートはこの水準よりも「円高」。
高値と中間点の50%は147.47円。::現在のレートはこの水準よりも「円高」。
中期:円高。8月–9月の中間点146.29円を下回る
8月1日から9月5日までのドル/円のレンジは、141.68円から150.89円。
レンジ幅は9.21円。
高値と安値の50%(中間点)は、146.29円。現在のレートは、中間点よりも「円高」。
安値と中間点の50%は143.98円。現在のレートはこの水準よりも「円高」。
高値と中間点の50%は148.59円。現在のレートはこの水準よりも「円高」。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
人生は公平ではない。そのことに慣れよう - ビル・ゲイツ
To Be With You
8月の雇用統計では、非農業部門雇用者数(NFP)が市場予想を下回り、米労働市場の減速を確認することになった。しかし、マーケットは雇用者数の減少に悲観するよりも、失業率の低下に楽観したようだ。
BLS(米労働省労働統計局)が9月6日に発表した雇用統計によると、8月のNFP(非農業部門雇用者数)は前月比14.2万人増となり、事前予想の16.4万人増を下回った。また、7月の増加者数は11.4万人から8.9万人に大幅に下方修正され、製造業の雇用者数はマイナスに落ち込んだ。
失業率は4.2%であり、前月の4.3%から小幅に低下した。平均時給は前年比で3.8%増加し、前回の3.6%増を上回った。前月比でも0.4%増と、前回の0.2%増を上回った。
米国の雇用市場は緩やかに停滞に向かっているが、全体として見るとFOMC(米連邦公開市場委員会)が今月の会合で0.5%の大幅利下げをするほど悪化しているわけではない。
前回の増加数は10万人以下に大幅修正されたが、これはハリケーンの影響で出勤できなかった労働者が同月としては過去最多となったことが理由である。来月は8月の増加数が上方修正されるとの予想もある。
雇用者増加数の伸び悩みは、新型コロナ後の異常な成長が落ち着き、米国の経済成長がトレンド並みに戻った結果だといえる。大規模なリストラではなく過剰雇用の調整である。個人消費の強さが示しているように、失業の不安は少ない。一方で、インフレ率と関連する平均労働賃金は再び上昇している。
雇用統計発表後にコメントしたウォラーFRB理事は、前倒しや0.50%利下げに対して「オープン」であるとの考えを示した。ただし、これは今後の経済データが悪化した場合のことであり、今すぐ必要だとは述べていない。
今週の注目経済指標
今日の重要ブレークアウトレベル
タイムゾーン 分析
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