昨日(5月29日)の動向

世界的な株安から投資家のリスク回避姿勢が強まり、米ドル売り優勢の展開となりました。米ドル/円は、株価の下落や米10年債の利回り低下を受けて、ここ数日サポートされていた21日移動平均線を下回り、一時100.70レベルへ下落。コンスタンシオECB副総裁の「中銀預金金利のマイナスへの引き下げはまだ決定していない」との発言が好感され、ユーロは対米ドルで1.29レベルへ上昇しました。その後、米株価が持ち直すと米ドルを売る動きが一服し、米ドル/円は21日移動平均線が位置する101.10レベルに買い戻される動きとなりました。一方、NZドルはフィーラーNZ中銀総裁による「NZドル高は行き過ぎ」との発言を受け介入警戒感が高まり、NY引けにかけて独歩安となりました。

5月29日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 102.361 102.523 100.718 101.079
ユーロ/円 131.564 131.708 130.411 130.811
豪ドル/円 98.403 98.403 97.063 97.43

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2013年5月30日)の展望

【米ドル/円】

株価や長期金利の動向を注視しての取引となりそうです。テクニカル的には、5日移動平均線にサポートされて底堅いものの、日足ボリンジャーバンドのMA21と+1σの間で推移しており、どちらかを抜けない限りは100円台前半のレンジ相場が続きそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 101.40 102.70 101.15 100.70

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

前日は、コンスタンシオECB副総裁が「中銀預金金利のマイナスへの引き下げはまだ決定していない」と述べたことを受け、ユーロ買いが優勢ととなりました。ただ、5月のドイツ失業者数が予想以上に増加しており、欧州経済の先行きに対する市場の見方は依然として慎重との声が聞かれます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 131.70 132.30 130.30 130.00

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

豪ドル/米ドルが下落トレンドを継続しているため、豪ドル/円も軟調な展開が続きそうです。目先ターゲットとして、先月の安値である96.90レベルをしっかりと下抜けてくるようだと下落トレンドの勢いが加速しそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 98.80 99.30 96.90 95.60

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2013年5月30日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2013年5月30日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
18:00 (欧)5月消費者信頼感指数<確報値> -21.9 -21.9
21:30 (カナダ)1Q経常収支 -156億カナダドル -173億カナダドル
★★ 21:30 (米)新規失業保険申請件数 34.0万件 34.0万件
★★ 23:00 (米)4月中古住宅販売保留(前月比) +1.5% +1.5%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します