今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは144.90円
↓下値メドは143.70円
マクロ経済:FRBが利下げを遅らせてきたのは政治を気にしているから。引き下げが適切かもしれないというインフレ指標のシグナルにもかかわらず、多くは無視されてきた。
米失業率:NY 連銀「失業率が大幅に上昇すれば、2025年までにインフレ2%達成が可能。
欧州軍拡:80%が「EU加盟国のより強い軍事的協力を望む」
BOE:ベイリーBOE総裁「利下げは早すぎても遅すぎてもいけない」
カナダ利下げ:カナダ中銀はFRBより先に利下げの考え。政策非同調化リスク高まる
前日の市況
8月26日(M曜)のドル/円相場は、前日比0.15円の「円安」だった。
ジャクソンホール会議でパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が9月会合の利下げを明言したことを受けて、週明けはドル売りが優勢となった。2024年171営業日目は、先週金曜日の安値(144.05円)よりも低い143.96円からスタートして、東京時間昼前に143.44円まで大きく値を下げた、しかし、その後は徐々に買い戻されて、明け方までに144.65円に達してこの日の高値をつけた。ただ、先週末の高値(146.52円)には届かなかった。終値は144.36円。24時間のレンジ幅は1.21円。
週前半の「円安・円高のメド」
円安のメドは、
147.34円
146.89円
146.52円
146.48円
144.65円
円高のメドは、
143.44円
141.68円
140.24円
138.06円
137.68円
短期:円高、日銀利上げ後の安値を下抜けできるか?
8月1日から8月26日までのドル/円のレンジは、141.68円から150.89円。
レンジ幅は9.21円。
高値と安値の50%(中間点)は、146.29円。
安値と中間点の50%は143.98円。現在のレートはほぼこの水準に位置。
中期:円高、8月は50%以下で横ばい続く
7月1日から8月26日までのドル/円のレンジは、141.68円から161.95円。
レンジ幅は20.27円。
高値と安値の50%(中間点)は、151.82円。
安値と中間点の50%は146.75円。現在のレートはこの水準よりも「円高」。
長期:円高、年初から7月までの円安分はほぼ全て吐き出す
2024年のドル/円のレンジは140.79円から161.95円
レンジ幅は21.16円。
高値と安値の50%(中間点)は、151.37円。
安値と中間点の50%は146.08円。現在のレートはこの水準よりも「円高」。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する- パーキンソンの法則
That’s All
FRBのパウエル議長は8月23日、ジャクソンホールで開催されたシンポジウムの講演において、「金融政策を調整する時が来た」と明言した。米国のインフレ率は著しく低下しており、持続的に2%に戻るとの確信を強めるなかで、9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)会合での利下げにマーケットが備えるように忠告した。
パウエル議長は、米労働市がかなり冷え込んでいることに対して、「労働市場の状況がさら減速することは歓迎していない」と懸念を示した。FRBの政策の重点がインフレから労働市場へと焦点が変わったことを示す明らかなシグナルである。
ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長のスピーチは「ハト派的」だった。とはいえ、焦っている印象ではなかった。FRBは今年残り3回の会合でそれぞれ0.25%の利下げを行うと思われるが、0.5%の「大幅」利下げが必要であることを示す言葉はなかった。
米経済の見通しについてパウエル議長は、「全体として堅調なペースで成長を続けている」との認識を示した。利下げが緩和政策というよりも、引締め政策を「元に戻す」オペレーションであり、成長ペース(の鈍化)に合わせた政策の調整であることを示唆している。FRBが米経済の成長カーブの後を追いかけるのではなく、先回りすることが、利下げの狙いである。
FRBがこれまでのようなインフレ率2.0%の達成に固執することなく、米経済の力強い成長を維持へ政策の重点を戻すことは、株式市場にとって安心材料であり、大きな支援材料になる。
パウエル議長のスピーチを受けて、マーケットは米金利低下とドル安に動いたが、これはお約束的反応で、短期的にすぎないだろう。世界の他の地域を見回しても、ドル資産を積極的に振り替えるほど魅力的なマーケットはない。
米国は、景気後退に向かっているのではなく、ただ単に成長スピードが鈍化するだけだと、マーケットが確信するならば、不安を一蹴して長期金利は上昇し、やがてドル高へとつながっていくだろう。
今週の注目経済指標
今日の重要ブレークアウトレベル
タイムゾーン 分析
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