1960(昭和35)年8月10日
森永製菓が国産インスタントコーヒー発売
1960年8月10日、初の国産インスタントコーヒーが発売されました。これを機に、日本人にとってコーヒーが一気に身近になりました。
当時、日本の国民1人当たりのコーヒー消費量は米国の100分の1以下でした。しかし、経済成長が著しい日本でもコーヒーの消費が伸びていく、と森永製菓株式会社の経営陣は確信し、インスタントコーヒーの生産を始めました。お手本としたのは、米国の「ソリュブル(溶ける)コーヒー」だったそうです。
価格は1杯当たり10円ほど。お湯を注ぐだけで、コーヒーの味と香りが楽しめるとあって、爆発的なヒット商品になりました。
ちなみに森永製菓はこの年、好きな人にチョコレートを贈る「バレンタインデー」の大々的な宣伝を展開。日本にバレンタインの習慣を根付かせました。
偶然ですが8月10日は、インスタントコーヒーで知られる世界最大の食品会社ネスレ(本社スイス)を創業したアンリ・ネスレ氏の誕生日です。
1960年8月10日の日経平均株価終値は
1,123円95銭
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