今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは146.60円
↓下値メドは141.15円
基軸通貨ドル:米国による経済制裁の懸念で、貿易決済通貨として人民元が急拡大。
米大統領:バイデン氏の支持率は戦後の大統領で2番目の低さ。3番目はトランプ氏
中国:中国政府は不良債権を国債のバランスシートに取り込むことで地方政府を救済する「中央集権化」を進める考え
メキシコ中銀:「3月の利下げは金利調整であり、利下げサイクルの開始ではない
米利下げ:パウエル議長「利下げには成長鈍化が必要」。
前日の市況
8月5日(月曜)のドル/円相場は前日比2.40円の「円高」だった。
週明けは円高がさらに加速した。2024年156営業日目は146.41円からスタート。東京時間朝にこの日の高値146.55円をつけたがすぐに押し戻された。中東の地政学リスクの高まりや米大統領選の不透明感などで投資家のリスク回避姿勢が強まるなかで、日経平均は過去最大の下落幅を記録した(下落率は過去2番目)。
ドル/円は東京時間夕方には141.68円まで円高に動き今年の安値(140.79円)に迫ったが、海外市場では買い戻しが入り144円台まで大きく戻した。終値は144.18円。24時間のレンジ幅は、今年最大の4.87円。
週前半の「円安・円高のメド」146円回復がポイント
円安のメドは、146.55円、149.78円、153.90円、150.89円、153.90円
円高のメドは、141.68円、140.24円、138.06円、137.68円、137.24円
ドル/円:7月1日~8月現在
短期:円高
7月1日から8月5日までのドル/円のレンジは、141.68円から161.95円。
レンジ幅は20.27円。
高値と安値の50%(中間点)は、151.82円。
現在の水準は、中間点よりも「円高」。
安値と中間点の50%は146.75円。
この水準まで戻すことができたら、短期的な下落リスクがやわらぎそうだ。その上は153.35円を目指すことになる。
ドル/円:2024年
長期:円高
2024年のドル/円のレンジは140.79円から161.95円
高値と安値の50%(中間点)は、151.37円。
レンジ幅は21.16円。
現在の水準は、中間点よりも「円高。
安値と中間点の50%は146.08円。この水準をキープできなければ、もう一段の円高リスクの可能性。
2024年 主要指標終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
成功者とは、他人から投げつけられたレンガで強固な土台を築くことができる人だ
Goodnight Saigon
円のキャリートレードは、アベノミクスのもと、黒田日銀が金利を著しく低下させて円を金利の無い通貨に変えてしまって以来増え続け、その残高は過去最大規模の約1兆ドル規模にまで膨れ上がった。
新型コロナ禍後、米国との金利差は一時的に縮小したが、2021年以降のFRB(米連邦準備制度理事会)の利上げにより再び拡大に転じた。2024年前半は、FRBが利下げを遅らせたこともあって日米金利差は縮小することなく、ドル/円が38年ぶりとなる161円台まで円安が進むなかで、円キャリートレードに対する需要は続いた。
しかし、積み上げられたポジションの大きさは、一方でそのレバレッジが解消されるときのリスクの大きさを意味する。キャリートレードは金利差の変化に敏感だ。そして金利差の絶対水準よりも、その変化(拡大か縮小か)に対して強く反応する傾向がある。また、為替が安定してボラティリティ(値動き)が小さいことも重要である。
7月に日本が円安に対して為替介入を実施したあと、月末には日銀が利上げを決定した。FOMC(米連邦公開市場委員会)は9月の利下げを示唆し、弱い米雇用統計がその予想を強めた。投資家にキャリートレードの解消を急がせる条件が一気に揃ったことが、今回の急激な円高の背景になった。
1998年10月に、米ヘッジファンドLTCM(ロングターム・キャピタル・マネジメント)の破綻によって円キャリートレードが急速に巻き戻された時に、ドル/円は一日で10円の円高に振れた。さらにその後4日間で20円近く円高が進んだ。今回、歴史が韻を踏むならば、今週1ドル=130円台に下落することもリスクとして考えておく必要があるだろう。
今週の注目経済指標
タイムゾーン 分析
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