今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは156.95円
↓下値メドは155.05円
国民総生産:選挙の年には特に、人々はGDPのような抽象的な概念には関心を持たない
高金利:リッチモンド連銀総裁「金利上昇の影響はこれから米経済に表れてくる」
通貨安:ECBがドル高/ユーロ安による輸入インフレを問題視
欧州:欧州のインフレは失業ショックなしに、わずか1年半で10.6%からほぼ目標値まで低下
ECB利下げ:パネッタ理事「将来の大幅利下げを回避するために、今小幅な利下げをするべき」
前日の市況
7月23日(火曜)のドル/円相場は前日比1.54円の「円高」だった。
11月の米大統領選の勝敗の行方が見えにくくなるなかで、投資家がリスクオフの姿勢を強めている。FRB(米連邦準備制度理事会)の9月利下げの予想が広がる一方で、日銀に対しては政治家からの「利上げ」圧力が強まっている。金利差縮小を見越したキャリートレードの手じまいを急いでいることも円高を強めている。
7月は政策金利を据え置いたECB(欧州中央銀行)だったが、タカ派で知られるデギンドス副総裁が9月の利下げ実施を示唆したことでユーロ/円は下落した。
2024年147営業日目は156.94円からスタートして、東京時間朝に157.10円まで上昇してこの日の高値をつけたが、上値は限定的だった。
欧州市場では先週18日(木)以来の155円台まで下落した。この時はすぐに戻したが、NY市場で再び売りが強まると明け方に155.57円まで円高が進んだ。終値は155.63円。24時間のレンジ幅は1.54円。
ドル/円 最新売買動向:個人投資家のドル/円ロング増える
下のドーナツグラフは、楽天FX口座における個人投資家の最新の売買比率(売りと買いの数量の割合)で、外側のドーナツは「建玉(保有ポジション)」、内側のドーナツは「注文(オーダー)」の比率を示している。
7月24日朝時点のドル/円のオープン(未決済)・ポジションは、先週と比較して買い売り持ちが4ポイント増えて、売り持ち「34%」に対して、買い持ちは「66%」になっている。
全体としてみると「ドルロング/円ショート」の状況である。155円台まで円高に動いたことを、ドル/円押し目買いチャンスと考える個人投資家が多かったようだ。
ドル/円のオーダー状況は、先週と比較して売り方向が7ポイント増え、売りオーダー「61%」に対して、買いオーダーは「39%」となっている。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
自分に制限をかけないこと。自分が本当にしたいことなら、何だってやれる
Separate Ways
帝国データバンクによると、7月に値上げをした食品は411品目。今年の累計は3年連続で1万品目を超える。品目数は減少傾向にあるとはいえ、「円安」を理由とする値上げが増加している。円安が続く限り、これから何度も食品値上げラッシュが襲ってくるということだ。
植田日銀総裁は4月26日の金融政策後の記者会見で、「円安が基調的な物価上昇率に大きな影響は与えていない」と断言した。その後に「物価に影響を及ぼしやすくなっている」と発言を微修正したが、円安の最大原因とされるゼロ金利や国債購入などのウルトラ緩和政策は継続する考えだ。
金利の影響を受けにくい品目の物価が上昇するまで金利を上げないというのは、合理的ではない。それでも日銀がゼロ金利を長く維持しようとするのは、それが政府や企業に期待されていると思っているからで、いわば日銀のPR活動のようなものだ。
低金利が悪化させているインフレの「不平等な痛み」を放置することは、高所得者層をよりも低所得者層をより多く苦しめ、それによって生じる不均衡が経済と資産市場を歪めている。日銀の「より低くより長く」のウルトラ緩和政策は、実はより高いリスクを意味している。
今週の注目経済指標
今日の重要ブレークアウトレベル
コーンチャート分析
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