今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは161.30円
↓下値メドは160.20円
円安:植田日銀総裁「強い米経済が、為替レートを介して日本経済と物価に影響を与えている」
米利下げ:PCE2.5%以下が、FRBが利下げに踏み切る分岐点
地政学:中東情勢緊張の長期化は明らかなインフレ要因
米インフレ:グールズビー連銀総裁「米国のインフレ低下は止まった」
英インフレ:グリーンMPC委員「賃金上昇率とインフレが高すぎて利下げできない」
前日の市況
7月8日(月曜)のドル/円相場は前日比0.02円の「円安」。
最新のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録によると、6月会合では参加者がインフレ低下進展の認識を共有するなかで、政策金利の見通しについては見解の相違がみられた。何名かはインフレがさらに上昇した場合は利上げの必要があると主張したが、多くは予期せぬ景気後退に対応できるように金融政策を準備しておくべきとの意見だった。
雇用市場については、非農業部門雇用者数の減速傾向が確認されて失業率が上昇するなど、過熱感の薄らぎを示唆するデータが増えていることが確認された。何名かの参加者から雇用統計の就業者増加数が実勢よりも多く計上されている可能性があるとの指摘があった。政策決定においてデータを重視するFOMCだけに、これは重要なメッセージといえるだろう。
2024年136営業日目は160.72円からスタート。
東京時間 昼前にこの日の安値となる160.26円まで下落したが、この水準は買いが集まっている模様で6月27日から下抜けは4回失敗している。夜の初め頃には161円台に乗せ161.12円まで上昇したが、先週の米雇用統計発表後の高値(161.40円)には届かず160円台に押し戻された。終値は160.82円。24時間のレンジ幅は0.86円。
高値は7月3日につけた1986年12月以来の高値161.95円をピークに、徐々に切り下がっている。
今週前半の「円安・円高のメド」
円安のメドは、161.12円、161.40円、161.65円
円高のメドは、160.26円、159.60円、159.19円
短期:円高
7月のドル/円のレンジは、160.26円から161.95円。
高値と安値の50%(中間点)は、161.11円。
中立点から見て現在の水準は、「円高」。
ドル/円:7月1日~7月現在
主要指標終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
幸せかどうかは、自分が決めるものだ – アリストテレス
Lessons In Love
BLS(米労働省労働統計局)は7月5日、6月のNFP(非農業部門雇用者数)が20.6万人増加したと発表した。これは事前予想の19.0万人増を上回る数値である。しかし詳細を見ると、レジャーやホスピタリティ、小売業など消費者部門の低迷が顕著であり、製造業の雇用も弱い状態が続いている。
4月と5月の雇用者数は合わせて11.1万人の下方修正が行われ、市場の減速傾向が鮮明になった。6月の雇用者数は予想を上回ったが、失業保険申請件数の弱さなどから、来月の下方修正の可能性が指摘されている。FOMC議事録によれば、雇用統計の数値が実際よりも大きい可能性があるとされている。
失業率は前月比0.1ポイント上昇し、4.1%となった。これは2021年11月以来の高水準である。労働参加率は62.5%から62.6%へとわずかに上昇した。
平均時給の上昇率は前月比で0.3%、前年同月比で3.9%と、5月の数値から低下した。
米雇用市場は毎月の変動があるものの、今後は減速傾向が強まるとの見方が増えている。FOMCの政策議論は、現在の金利水準が景気抑制的水準に達しており、利上げは不要との方向に進む可能性がある。
FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げ予想は、2024年の始まり時点で年6回とされていたが、現在は12月に1回、あるいは今年はゼロに後退している。7月のFOMC会合で金利の据え置きがほぼ確実視されているが、9月の会合までに雇用統計は2回、CPI(消費者物価指数)は3回発表される。これらの結果によって、FOMCの見解が大きく変わることも考えられる。
今週の注目経済指標
今日の重要ブレークアウトレベル
タイムゾーン 分析
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