昨日(2013年2月26日)の動向

東京市場では、急激な円高の反動から仲値にかけて円が売られ、ドル/円は92円80銭付近に上昇したものの、欧米市場に入り政局先行き不透明感からイタリア国債の金利が大幅上昇。欧州債務懸念が再び台頭し、ドル/円は一時91円10銭付近へ下落、ユーロ/円も118円台へ下落しました。もっとも売り一巡後は、1月米新築住宅販売件数や2月米消費者信頼感指数など米経済指標が軒並み市場予想を上回ったことや米株価が100ドル超上昇したことも相場の下支えとなり、引けにかけてはやや円売り優勢の展開となりました。

2013年2月26日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 91.962 92.742 91.129 91.940
ユーロ/円 120.193 121.366 118.962 120.132
豪ドル/円 94.260 95.293 93.045 94.034

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2月27日)の展望

【米ドル/円】

イタリアの総選挙の混乱を受けて進んだ円買いは、前日のNY市場の株高を受け、やや円安方向に戻る展開となりました。本日はその流れを受け、92円前後水準をサポートとする底堅い展開となりそうです。NY時間には耐久財受注が発表され、最近の好調な米指標の傾向通りとなりますと、再び円売りドル買いの流れが復活する可能性があります。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 92.80 93.50 91.20 90.30

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

イタリア総選挙において再選挙されると懸念から売り込まれていたユーロは、米株式市場の上昇によるリスクオンや再選挙の実施は回避されるとの市場の観測から、上昇基調に戻っています。その流れから、本日はユーロには買い優勢の展開が見込まれます。欧州圏の指標については本日は目立ったもののないことから、引き続きイタリア政局に注意がいりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 121.30 122.50 118.90 117.80

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

NY株式市場が大きく上昇した流れを受けて、本日は買い優勢の底堅い展開でスタートしています。円買い要因となっていたイタリア選挙の問題も、再選挙回避の流れとなりそうで、本日は下値の堅い相場展開が続くものとみられます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 95.20 96.40 93.00 91.90

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日  11:00 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2月27日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 18:30 (英)4QGDP<改定値>(前期比) -0.3% -0.3%
★★★ 18:30 (英)4QGDP<改定値>(前年同期比) ±0.0% ±0.0%
19:00 (欧)2月消費者信頼感指数<確報値> -23.6 -23.6
★★★ 22:30 (米)1月耐久財受注(前月比) -4.7% +4.6%
★★★ 22:30 (米)1月耐久財受注(除輸送用機器)(前月比) +0.2% +1.3%
★★ 24:00 (米)1月中古住宅販売保留(前月比) +1.7% -4.3%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します