昨日(12月19日)の動向

昨日は、貿易収支での赤字拡大、本日の日銀政策決定会合においての追加緩和期待もあって、米ドル円は84.60を超える上昇を見せました。
しかし、米財政の崖交渉において、本日下院議会で採決になる見込みである下院議長案をオバマ大統領が、クリスマス前の合意を目指すといううものの、下院議長案が議会通過の場合は拒否権を行使するとの発言をし、マーケットは米国株、長期債利回りが下落し84円前半まで下落、一転してリスクオフの展開となり、ユーロ、豪ドルも下落しました。

12月19日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 84.179 84.619 84.163 84.392
ユーロ/円 111.342 112.487 111.324 111.619
豪ドル/円 88.638 88.871 88.313 88.454

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2012年12月20日)の展望

【米ドル/円】

本日は、米財政の崖問題をめぐる交渉に暗雲が立ち込めたことから、朝方より円買い優勢の展開となりました。一時84円割れまで下落し、その後は84円前半まで戻しています。本日は、日銀金融政策決定会合があり、追加緩和策の発表に注目が集まります。NY時間には、新規失業保険申請件数が発表され、市場予想を上回る結果となれば、現在の軟調な展開にさらに拍車かかる可能性があります。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 84.6 85 83.9 83.6

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

米財政の崖交渉の難航から、軟調な展開に転じたユーロ円は、本日も株式相場の下落といったリスクオフの流れに引っ張られる形で、売り優勢の展開が見込まれます。日銀決定会合後に発表される緩和策に、市場の予想を超える内容が出れば、上昇に転じる可能性もあります。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 111.8 112.5 110.7 110

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

本日は、米財政の崖をめぐる議会交渉の難航から、株式相場が下落。豪ドル円は軟調な展開となっています。この下落で短期的な上昇トレンドの反転の可能性も出てきたことから、しばらくは下落基調優勢の展開が続きそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 88.4 89 87.8 87.5

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2012年12月20日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2012年12月20日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
16:00 (独)11月-生産者物価指数 -0.2% 0.0%
★★ 18:30 (英)11月-小売売上高 0.4% -0.8%
★★ 22:30 (米)3Q-GDP確定値 2.8% 2.7%
★★★ 22:30 (米)新規失業保険申請件数 36.0万件 34.3万件
★★★ 0:00 (米)12月-フィラデルフィア連銀製造業景気指数 -3.0 -10.7
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します