昨日(12月7日)の動向

先週末は、注目の米雇用統計の発表があり、非農業部門雇用者数は市場予想の8.5万人増を上回り、14.6万人増という結果となりました。発表直後、米ドルは大きく買われ、ドル円は82円80銭を超える水準まで上昇しました。しかし、その後発表されたミシガン大消費者信頼感指数の結果が、予想の82.0程度に対し、74.5と大幅な悪化を示したこと、米財政の崖問題に鑑み、米下院議長が進展がない旨の発言をしたこともあり、同問題への懸念が浮上。昨今積みあがっている円売りポジションの影響もあり、ドル売りが進行し、発表前の水準である82円前半まで下落となりました。ユーロは対ドルで売られ、ユーロ円も上値の重い展開となりました。

12月7日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 82.408 82.829 82.173 82.476
ユーロ/円 106.867 107.069 106.118 106.597
豪ドル/円 86.408 86.708 86.086 86.483

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(12月10日)の展望

【米ドル/円】

本日発表されました、本邦10月経常収支及び、実質GDPは、経常収支については予想を上回り、GDPはやや予想を下回る強弱の結果となりました。今週末の選挙を控え、自民党有利な報道は金融緩和期待から米ドル円の下支え要因となる可能性もありますが、先週の雇用統計後の上値の重さを確認したばかりであるため、82円台で前半から中盤での動きになると思われます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 82.83 83.30 82.10 81.70

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

先週、ドイツ連銀による来年度のドイツ経済成長率見通しの引き下げや、ECBの理事会において、過半数が利下げ支持との報道もあり、利下げ期待による上値の重い展開が続くと思われます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 107.00 108.00 106.10 105.30

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

豪ドル円は、先週末発表された雇用統計が好結果となったことによる円売りと株高を受け、86円台後半まで上昇。堅調な推移を継続しています。本日発表される中国の貿易収支などの結果如何では、さらなる上昇も見込まれ、今年3月以来となる87円台の到達も予想されます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 86.75 87.00 86.10 85.40

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日  10:00 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(12月10日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 16:00 (独)10月-貿易収支 +155億ユーロ +169億ユーロ
★★ 16:00 (独)10月-経常収支 +135億ユーロ +163億ユーロ
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します