昨日(2012/11/01)の動向

昨日は、注目された米ADP雇用統計の発表があり、結果15.8万人増と市場予想の13.75万人を上回る内容となりました。
また、米新規失業保険申請件数も、37.0万件の予想に対し36.3万件と好結果となり、ドルは底堅い動きとなりました。ドル円は80円台前半での推移、ユーロ円も買い優勢となり、円は対ユーロでも売られる展開となりました。
アジア時間では中国のPMIが50を上回る結果となったこともあり、対豪ドルを中心に、これも円が売られる要因となったようです。
反対に、ギリシャの年金改革に対する同国最高裁の違憲判断問題などが、ユーロの上値を重くしているようです。

2012/11/01のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 79.783 80.202 79.766 80.156
ユーロ/円 103.373 103.965 103.318 103.732
豪ドル/円 82.761 83.403 82.731 83.363

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(11月02日)の展望

【米ドル/円】

本日は、日本時間21:30に米雇用統計が発表されます。市場予想は、非農業部門雇用者数変化が12.0万人増、失業率は7.9%となっています。
最近の雇用指標の改善傾向から、いい数字もしくは予想範囲内となれば上昇トレンドの波に乗ると考えられ、反対に悪い結果となれば、ドルが大きく売られる可能性があります。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 80.60 81.70 79.70 79.30

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

リスクオンの流れから、円軟調の展開が継続される見込みですが、米雇用統計が市場の期待を裏切る結果となった場合は、円ショートの巻き戻しが入り、大きく下落する可能性もあります。
また、ギリシャ支援に対する独をはじめとしたトロイカの足並みに乱れがみられることが懸念材料となって、上値の余地が限られてくるものとみられます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 104.00 104.40 103.10 102.10

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

昨日発表された中国のPMIが、市場予想通りとはいえ、50越えを回復したことで83円半ばの水準まで上昇しています。
本日発表された豪州3Q生産者物価指数は、市場予想の1.00%に対し、0.6%と予想を下回る結果となりました。
発表後すぐは、下落となりましたが、その後は戻していることから、本日も堅調な推移が予想されます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 83.60 84.10 83.20 82.60

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 09:30 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(11月02日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
18:00 (EU)製造業PMI 45.30% 45.30%
★★★ 21:30 (米)失業率 7.90% 7.80%
★★★ 21:30 (米)非農業部門雇用者数 12.0万人 11.4万人
★★★ 21:30 (加)新規雇用者数 1万人 5.21万人
★★★ 21:30 (加)失業率 7.40% 7.40%
★★ 23:00 (米)製造業新規受注 -5.20% 4.60%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します