昨日(2012年10月24日)の動向

欧州序盤に発表された10月独IFO企業景況感指数が予想を下回り、ユーロ売りが先行。 ユーロ/円は一時、102.96円、ユーロ/ドルも1.2920付近へと下落しました。 
ただ、欧州株の堅調推移に加え、スペイン国債の利回り低下、「対ギリシャの支援条件で目標達成の期限は2年間延長される」とのトロイカとギリシャの合意文書草案が伝わると、投資家のリスク回避姿勢が改善。 
ユーロ/円、ユーロ/ドルともに大きく値を戻しましたが、ショイブレ独財務相が「ギリシャの目標達成期限が2年延長されたか確認できていない」などと述べたこともあり、戻りは限定的でした。 
一方、ドル/円は79.80円付近での膠着となりました。 
80円付近では、本邦輸出企業のドル売り圧力が強いものの、79.60円付近では日銀による追加緩和期待の買いが厚く、上下動きづらい状況となっています。 
なお、FOMC政策金利の発表がありましたが、現行の金融政策や景気の総括判断に変更はなく、相場への影響は限定的となりました。

2012年10月24日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 79.857 79.920 79.686 79.793
ユーロ/円 103.692 103.807 102.958 103.516
豪ドル/円 81.932 82.648 81.874 82.616

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(10月25日)の展望

【米ドル/円】

本日は、米経済指標として、新規失業保険件数の発表があります。ここ最近79円後半から80円手前の高値圏で推移しているものの、一段の上昇には至っていないだけに、好結果が出るようなこととなれば、80円台への本格的な突破も見込まれます。予想は37.0万人前後ですが、このレベルかそれを上回るようなことになりますと、下落に転じる可能性も予想されます。ただし、日銀の追加緩和期待の影響も残っていることから、円上昇は限定的であると思われます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 80.00 80.30 79.70 79.30

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

昨日、ユーロ圏PMIの結果が悪かったことから103円台に下落したユーロ円は、上値の重さが意識される展開が継続することが見込まれるも、円の上値も重いことから値動きは限定的だと予想されます。ユーロドルが日足ベースで値幅の縮小がみられることも、ユーロ円の動きを鈍くしていきそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 103.80 104.60 103.20 103.00

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

昨日、豪州消費者物価指数が市場予想を上回ったことで、82円台後半というここ最近の高値圏に上昇しましたが、本日も下値の堅い展開が予想されるものと思われます。本日は特段の材料はみられないものの、引き続き中国の景気動向などが意識される展開が続いていくものと思われます。ひとまず83円台乗せが達成されるかどうかが、注目されるところです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 82.70 83.00 82.00 81.70

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日  11:00 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(10月25日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 17:30 (英)3QGDP 速報値  +0.6% -0.4%
★★★ 17:30 (英)3QGDP 速報値  -0.5% -0.5%
★★ 21:30 (米)9月耐久財受注  +7.5% -13.2%
★★ 21:30 (米)9月耐久財受注(除輸送用機器)  +0.9% -1.6%
★★ 21:30 (米)新規失業保険申請件数 37.0万件 38.8万件
23:00 (米)9月中古住宅販売保留  +2.5% -2.6%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します