ドル円は79円50銭にオプションの防戦売り観測。

昨日（2012年10月18日）の動向

スペイン国債の入札が好結果となったことから、同国の長期金利が大幅低下。　
欧州時間にかけて、ユーロ/円・ユーロ/ドルがじり高となった他、日銀が30日の金融政策決定会合で追加の金融緩和に踏み切るとの思惑から、ドル/円にも短期筋とみられる買いが入りました。　
ドル/円は、米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や米景気先行指標総合指数が市場予想を上回る結果となると、8月21日以来の高値となる79.46円まで上昇。　
ただ、79.50円にはオプションの防戦売りや輸出企業の売り注文が並んでおり、上値を抑えられました。　
NY時間に入ると、グーグルの第3四半期決算が市場予想を下回り、米国株が一時下げ幅を拡大。　
リスク回避の円買いとなる場面があったものの、米長期金利の上昇にサポートされ、79.30円付近で取引を終了しました。

2012年10月18日のBID値	始値	高値	安値	終値
米ドル/円	78.916	79.462	78.914	79.271
ユーロ/円	103.516	104.117	103.284	103.575
豪ドル/円	81.941	82.479	81.882	82.156

米ドル/円　1時間チャート

ユーロ/円　1時間チャート

豪ドル/円　1時間チャート

本日（10月19日）の展望

【米ドル/円】

昨日のグーグルの決算が予想を下回ったことによるリスク回避的な円買いが出たこともあり、本日は各国の株価が下落するようですと、利益確定の売りが出やすい展開になると思われます。ただし、追加緩和期待もあり、下値は限定的となりそうです。

予想レンジ78.80-79.60

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
米ドル/円	79.50	79.80	79.00	78.60

米ドル/円　5分足チャート

【ユーロ/円】

昨日のEU首脳会談では目立った進展もなく、引き続きスペインの支援要請が鍵となるでしょう。ユーロは上昇を続けてきたこともあり、利益確定が出やすい展開が予想されます。

予想レンジ102.80-104.15

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
ユーロ/円	104.00	104.50	103.20	102.84

ユーロ/円　5分足チャート

【豪ドル/円】

昨日は中国のGDPが市場予想通りの結果となり、急速な景気減速懸念が後退したこともあり、豪ドルの下値は限定的になると思われます。本日は、各国株価の動向に注意しながらの展開になるでしょう。

予想レンジ81.80-82.60

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
豪ドル/円	82.50	82.80	81.90	81.50

豪ドル/円　5分足チャート

• ※ 上記各5分足チャートは、当日 　11：00 現在のものです。
• ※ コメント欄の語句について　R＝上値抵抗線　S＝下値支持線

本日（10月19日）の主な指標

注目度	発表時間	指標	予想	前回
★	17:00	(欧)8月経常収支＜季調前＞	－	+159億ユーロ
★	17:00	(欧)8月経常収支＜季調済＞	－	+97億ユーロ
★★★	21:30	(カナダ)9月CPI	+1.3％	+1.2％
★★★	21:30	(カナダ)9月CPIコア	+1.4％	+1.6％
★★	23:00	(米)9月中古住宅販売件数（季調済・年率）	474万件	482万件
★★	23:00	(米)9月中古住宅販売件数	-1.8％	+7.8％

• ※ 発表時間はいずれも東京時間
• ※ 注目度は★低～★★★高で示します

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