昨日(2012年10月11日)の動向

ドル/円相場は、格付け機関S&Pによるスペイン格下げを受けたユーロ/円の下落につれるかたちで、欧州時間にかけて78円割れへじり安となりましたが、G7財務相・中銀総裁会合後に城島財務相が日本の円高懸念に他国から異論がなかったと述べたことを受け、介入警戒感からドル/円が大きく上昇。
また、本邦通信大手による大型米企業買収報道もドル/円の上昇をサポートしました。
もっとも、NY時間引けにかけては、米株価や米長期債利回りが反落し日中の上昇が帳消しとなったことから、ドル/円は小反落となりました。

2012年10月11日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 78.179 78.586 77.943 78.340
ユーロ/円 100.573 101.703 100.133 101.255
豪ドル/円 79.939 80.760 79.720 80.396

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(10月12日)の展望

【米ドル/円】

本日は、前原経済財政担当相とバーナンキFRB議長の会談があります。日銀の追加緩和を示唆するようですと、78円台後半の可能性も見えてきます。昨日、G7において日本が円高を懸念していることに各国からの異論はなく、アメリカの了承なしに介入が可能になったとの見方もあり、米ドル/円は78円前半が固くなってきています。

予想レンジ78.00-78.80

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 78.60 78.90 78.00 77.60

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

引き続き、来週18-19日に開催される、EU首脳会談に向けてスペインが正式支援要請を行うかどうかにかかわってくると思われます。開催間日までのヘッドラインニュースでマーケットは左右されそうです。

予想レンジ100.50-102.00

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 101.90 102.60 100.30 99.50

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

昨日の雇用統計において新規雇用者数の増加により80円台に回復しましたが、週末に中国で主要な経済指標を控えており、特に第三四半期の中国GDPが注目されており、市場予想を下回るようですと回復基調にありました豪ドルが再度売り圧力にさらされる可能性も出てきます。

予想レンジ80.00-80.80

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 80.90 81.40 79.80 79.30

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 11:00 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(10月12日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
18:00 (欧)8月鉱工業生産指数 -0.4% +0.6%
★★ 21:30 (米)9月PPI +1.8% +2.0%
★★ 21:30 (米)9月PPIコア(除食品・エネ) +2.5% +2.5%
★★★ 22:55 (米)10月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値 78.0 78.3
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します