今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは152.05円
↓下値メドは151.55円
FRB利上げ:前半の利上げは必要だったが、後半の利上げはインフレ低下にほとんど影響がなかった
英インフレ:ベイリーBOE総裁「インフレが目標値まで下がるまでに数年必要」
ECB利下げ:クロアチア中銀総裁「利下げに4月か6月かは大差ない」
BOE利下げ:最初の利下げは8月
原油上昇:米国、ベネズエラ制裁を再開 野党候補の出馬禁止で
前日の市況
4月8日(月曜)のドル/円相場は前日比0.23円の「円安」だった。
2024年71営業日目のドル/円は、151.54円からスタートしてからほとんど下がることはなく、東京時間朝の151.53円がこの日の安値だった。もっとも上値も152円手前で足踏み状態となっていて、東京時間夜遅くにつけた151.94円がこの日の高値となった。終値は151.85円。24時間のレンジ幅は0.41円。
今日の見通し
イスラエルがガザ地区南部から地上軍兵力を撤収したとの報道を受けマーケットに楽観モードが戻ってくるなかで金先物が下落し、ドルが売られた。リスクオンでユーロや豪ドルが買われ、スイスフランが売られたが、ドル/円に反応はなかった。
中東情勢の緊張が(一時的にせよ)やわらいだことでマーケットの関心は再びFRB(米連邦準備制度理事会)に集まっている。明日は米国CPI(消費者物価指数)の発表がある。FRBが次々回、6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利下げを決定するどうかを判断する重要なデータとなる。
マーケットの利下げ予想は、昨年末に1.5%(6回)だったのが0.75%に減り、今では0.50%(2回)が主流になりつつある。利下げ時期については、6月が見送りならば7月、あるいはその次の9月が候補になる。しかし米大統領選挙直前で9月は政治的に微妙だから、7月に利下げがなければ、今年の利下げは2回だけ(11月と12月)になる公算が大きい。カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁は「インフレが再燃した場合、FRBは今年利下げを見送る可能性がある」と発言している。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
地位とは目標ではなく、過程である。- ビル・クリントン(第42代米大統領)
Summer Breeze
BLS(米労働省労働統計局)が4月5日に発表した3月雇用統計では、NFP(非農業部門雇用者)の増加数は、季節調整と暖冬によって上振れする可能性も云われるなかで、30万人を超える大増加となった。政府部門とヘルスケア、建設やレジャーなどの分野での雇用が伸び、予想(20.0万人)を大きく上回った。失業率は3.8%とほぼ横ばいだった。
部門別にみると政府部門の雇用者数は7.1万人の大幅増となったが、民間部門は23.2万人の微増にとどまった。 また、1月の雇用増加数は0.5万人下方修正されて27.0万人になった。3月の平均時給は、前月比は0.3%上昇、前年比は4.1%上昇した。
堅調な雇用増加は、米経済の強さの証明であり、FOMCにとっては「利下げしないリスク」が小さくなったことになる。FRBのウォラー理事は「利下げを多少待つリスクは、性急な利下げによるインフレ再燃よりもよほど小さい」と述べている。
今回の雇用統計は、単に強かっただけではなく、米国の雇用市場が就業者の調整を終了して、再び増加が加速し始めたことを示している。ローガン・ダラス連銀総裁は、「米国は力強い生産性上昇のサイクルに入った」として、「FRBはインフレが下がらなくなった場合に対応できるよう準備すべきだ」と述べ、FRBの利下げ開始時期の後ろ倒しを示唆した。
今週の注目経済指標
今日の重要ブレークアウトレベル
タイムゾーン 分析
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