スペイン問題で再びユーロに焦点

昨日（2012年09月28日）の動向

28日の外為市場は、ドル全面高の展開となりました。　
欧州序盤は、ユーロ圏消費者物価指数が市場予想を上回ったことを好感しユーロ買いが強まったものの、9月米シカゴ購買部協会景気指数が49.7と景気の分水嶺とされる50を下回ったことを受け米国株が下げ幅を拡大。　
投資家のリスク回避姿勢が強まり、ユーロドルは1.2837まで下落しました。その後もスペイン国債の格下げが近いとの見方や、スペインの銀行に対するストレステストへの警戒感から戻りは鈍く、ほぼ安値引けとなりました。　　
一方、ドル円もユーロドルでのドル買いや期末に絡む円売り・ドル買いフローにサポートされ、一時78円10銭台に上昇する展開となりました。

2012年09月28日のBID値	始値	高値	安値	終値
米ドル/円	77.598	78.107	77.433	77.966
ユーロ/円	100.196	100.670	99.893	100.154
豪ドル/円	81.019	81.244	80.706	80.916

米ドル/円　1時間チャート

ユーロ/円　1時間チャート

豪ドル/円　1時間チャート

本日（10月01日）の展望

【米ドル/円】

本日は、ISM製造業景況指数の発表に注目が集まっています。市場予想は49.8（前回49.6）となっており、目安の50を割り込んではいますが、前回の数字もしくは、50を上回ってくるようですと、米ドル/円の下支え要因となるようです。オーダー状況ですが78円台は売りが並んでいるようで、上値の重い展開が続くと思われます。

予想レンジ77.50-78.20

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
米ドル/円	78.20	78.50	77.50	77.15

米ドル/円　5分足チャート

【ユーロ/円】

スペインの銀行のストレステストは、当初の予想通りであり、スペインの債務問題に対する懸念は多少後退しましたが、スペインの格下げに対する警戒感が依然残っており、上値が重い展開が続くと思われます。

予想レンジ99.20-100.40

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
ユーロ/円	100.60	101.00	99.80	99.50

ユーロ/円　5分足チャート

【豪ドル/円】

本日は、中国で製造業PMIが発表されます。市場予想は50.1（前回49.2）となっており、50を回復した数字が予想されており、予想通りの数字が発表されるようですと、豪ドルにとって下支え要因となります。また、前回のISMの結果にも、マーケットは反応しましたことからこちらの結果にも注意が必要です。本日から中国は国慶節により、株式等は休場となります。

予想レンジ80.50-81.50

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
豪ドル/円	81.20	81.50	80.60	80.30

豪ドル/円　5分足チャート

• ※ 上記各5分足チャートは、当日 11:00 現在のものです。
• ※ コメント欄の語句について　R＝上値抵抗線　S＝下値支持線

本日（10月01日）の主な指標

注目度	発表時間	指標	予想	前回
★	16:55	(独)9月製造業PMI 確報値	47.3	47.3
★	17:00	(欧)9月製造業PMI 確報値	46.0	46.0
★	17:30	(英)9月製造業PMI	49.9	49.5
★★	18:00	(欧)8月失業率	11.4％	11.3％
★★★	23:00	(米)9月ISM製造業景況指数	50.0	49.6
★	23:00	(米)8月建設支出	+0.5％	-0.9％

• ※ 発表時間はいずれも東京時間
• ※ 注目度は★低～★★★高で示します

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