昨日(2012年09月24日)の動向

中国経済減速懸念から原油などの資源価格が下落した流れを受け、豪ドル、カナダドル、NZドルの資源国通貨に海外勢と見られる売りが入り、円全面高の展開となりました。 
また、上海株を筆頭にアジア株が軒並み下落したことも、クロス円の売りを後押ししたようです。 
 
その後、上海株がプラス圏に転じると値を持ち直す場面がありましたが、、欧州時間に発表された独IFO景況感指数が101.4と市場予想を下回ったことが、独国債利回り低下やユーロ安、欧米株安、商品市況安を招きクロス円が一段安となりました。 
 
一方、ドル円も株安による米長期金利の低下やクロス円の下落に連れて、77円台後半へ下落し13日のFOMC前の水準にほぼ逆戻りするかたちとなりました。

2012年09月24日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 78.126 78.158 77.801 77.833
ユーロ/円 101.397 101.399 100.331 100.629
豪ドル/円 81.647 81.651 80.944 81.120

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(09月25日)の展望

【米ドル/円】

昨日は、78円台を割り込むも、本邦当局から強いけん制発言もなかったことから、上値が少しづつ重くなりつつあります。引き続き、米長期債利回りを見ながらの動きとなりそうです。米経済指標の悪化による利回り低下で、FOMC発表前の77円前半までの下落リスクの可能性が出てきそうです。

予想レンジ77.30-78.30

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 78.00 78.20 77.70 77.40

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

本日は、メルケル首相とドラギ総裁の会談、スペインの財政収支発表が注目されます。後者のスペイン財政収支は、マーケットではおよそ550億~560億ユーロの赤字と見込んでおり、上回るようですと、ユーロ売り圧力が強まりそうです。 
 
予想レンジ99.80-101.50

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 100.90 101.50 100.40 99.80

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

各国の株価や商品価格を材料に動きそうです。最近の金以外の商品価格の下落懸念があるため、現状は大幅な上昇は期待ができないと、マーケットは見ているようです。 
 
予想レンジ80.80-82.40

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 81.40 81.80 80.70 80.20

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日  11:00 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(09月25日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 21:30 (カナダ)小売売上高 +0.2% -0.4%
★★ 22:00 (米)7月S&Pケース・シラー住宅価格指数 +1.05% +0.50%
★★ 23:00 (米)9月消費者信頼感指数 63.2 60.6
★★ 23:00 (米)9月リッチモンド連銀製造業景況指数 -5 -9
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します