昨日(2012年09月12日)の動向

独連邦憲法裁判所が、ESMと新財政協定に関して条件付きで承認した事を好感し、欧州株価が軒並み上昇。ユーロ買いが優勢となりました。ユーロドルは、1.29のオプションバリアを突破して1.2930、 ユーロ円も100.63へと上昇しました。 
NY時間に入り、NYダウが50ドル高からマイナス圏へ転じるとともに、米エネルギー省が発表した週間在庫統計で原油在庫が予想以上に増加、原油先物相場が下げ足を速めたため、資源国通貨を中心に投資家のリスク回避姿勢が強まり、ユーロ円・豪ドル円は高値圏から弱含みで推移しました。 
 
一方、ドル円は安住財務相が「(円相場で)断固たる措置は必ず取る」「(為替の)投機的な動きに対しては一切容認しない」と発言したものの、QE3に対する警戒感から上値は重く、77円台で揉み合いとなりました。  

2012年09月12日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 77.747 77.961 77.736 77.815
ユーロ/円 99.906 100.623 99.73 100.364
豪ドル/円 81.108 81.812 81.063 81.432

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(09月13日)の展望

【米ドル/円】

当局による介入警戒感がドル円の下値をサポートしているものの、本日開催されるFOMCで量的緩和第3弾(QE3)の実施が決定されれば、下値を試す可能性が高い。テクニカル的に見た場合、77円60銭を下回ると2月安値である76円03銭がターゲットになりそうです。 
 
予想レンジ76.80-78.80

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 78.10 78.30 77.60 77.30

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

昨日は、ドイツ憲法裁判所がESM承認した事を好感し100円60銭台まで上昇しました。テクニカル的には、5日移動平均線に沿って上昇傾向を描いていますが、フィボナッチの38.2%戻しが100円75銭に当たるうえ、本日はFOMCを控えている事から、一旦ポジション調整主体の動きとなりそうです。また、ユーロスイスの動きには、注意が必要です。 
 
予想レンジ98..40-102.40

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 100.60 100.85 99.75 99.50

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

FOMCの動向次第ですが、テクニカル的には21日移動平均線81円60銭が上値抵抗線となっています。この上値抵抗線を突破すると82円10銭が視界に入ります。反対に上値を抑えられると、80円70銭が目先のターゲットになりそうです。 
  
予想レンジ80.40-82.10

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 81.80 82.10 81.10 80.70

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日   11:00 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(09月13日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 16:30 (スイス)SNB政策金利発表 0% 0%
21:30 (カナダ)7月新築住宅価格指数 +0.1% +0.2%
★★ 21:30 (米)8月PPI +1.6% +0.5%
★★ 21:30 (米)8月PPIコア(除食品・エネ) +2.6% +2.5%
★★ 21:30 (米)新規失業保険申請件数 37.0万件 36.5万件
★★★ 25:30 (米)FOMC政策金利発表 0.25% 0.25%
27:00 (米)8月財政収支(月次) -1600億$ -696億$
★★★ 27:15 (米)バーナンキFRB議長記者会見
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します