昨日(2012年09月05日)の動向

東京時間に発表された豪政策金利は、市場の予想通り3.5%の据置きとなったものの、RBAの声明が「ハト派的な内容ではなかった」との見方からショートカバーが進み、豪ドル円は80円60銭付近に上昇。
豪ドル円に連れる形でユーロ円にも欧州系ソブリンネームの買いが入り上昇する等、円全面安となりました。 
  
欧米時間に入り、ドラギ総裁が「3年程度の短期国債の購入実施に前向きな姿勢を示した」と報じられ、ユーロ買いになったものの、8月米ISM製造業景気指数と7月米建設支出の悪化を嫌気して、ダウ平均が100ドル超下落。徐々に投資家のリスク回避姿勢が強まり、東京時間の上昇を打消す小幅な円高で取引を終了しました。

2012年09月05日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 78.299 78.467 78.253 78.403
ユーロ/円 98.559 98.988 98.386 98.497
豪ドル/円 80.180 80.612 80.047 80.158

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(09月05日)の展望

【米ドル/円】

日経新聞などで、民主党が、日銀に外債購入を求めることを政権公約とする報道もあり、今月の18-19日に控えた日銀政策決定会合の中で、金融緩和期待が高まる可能性も見えてきました。しかし、目先は今週のECB、米雇用統計に注目が集まっており、この話題は後回しになると思われます。ドル売り優勢の中、78円前半では輸入業者の米ドル買いが見られており、78円割れをサポートしていますが限定的と言われています。

想定レンジ77.60-78.80

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 78.80 79.00 78.20 78.00

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

明日に政策金利発表を控えていることから、上値は重そうです。ただ、下値ではここ数日ソブリン系の買いが散見されており、明日のドラギ総裁記者会見までは、98円台の小幅なレンジとなりそうです。 
 
想定レンジ 98.00-99.00

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 98.70 99.20 98.00 97.50

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

昨日のRBA声明が、予想よりもハト派的内容ではなかったことからショートカバーが入ったものの、中国の景気減速による資源価格低迷を懸念した売りが上値を抑えています。テクニカル的には、ボリンジャーバンドの下限である79円80銭付近がキーポイントとなりそうです。
  
想定レンジ 79.80-81.20

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 80.60 81.20 80.00 79.80

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 11:00 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(09月05日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 16:15 (スイス)8月CPI -0.4% -0.7%
16:55 (独)8月サービス業PMI 確報値 48.3 48.3
17:00 (欧)8月サービス業PMI 確報値 47.5 47.5
★★ 17:30 (英)8月サービス業PMI 51.2 51
18:00 (欧)7月小売売上高 0.1% 0.1%
21:30 (米)2Q 単位労働コスト 確報値 1.4% 1.7%
21:30 (米)2Q 非農業部門労働生産性 <確報値><前期比年率> 1.8 1.6
★★★ 22:00 (カナダ) BOC政策金利 1.0% 1.0%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します