2024年1月某日。ガサツなライター、ガサ子の元に届いた一通の封書は、「転職したそこのあなた、iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)の事業所登録変更をしてくださいね。でないと失効しちゃうよ?」という衝撃的な内容でした!(「転職した人必見!iDeCoの登録変更をしよう!Web手続き編」を参照!) Webでの手続きをようやく終えたガサ子が次に挑むのは、書類での手続き! さて、無事に遂行できるのか?!
紙での書類作業開始!
届いた用紙に記入&今勤めている会社に必要事項を書いてもらう
画面上での手続きを終えた後、指定した住所へこんな紙が届きました。私の場合、土日をはさんだので2営業日くらいかかったかな。割とサクッと届きました。手続き締め切りまで1カ月くらいしかないとか思って焦ってたけど、何とか間に合いそう。
大事な紙が入ってます。
- 資料を送るからちゃんと手続きしてね、っていうレター
- 事業所登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書っていう冊子
- 加入者登録事業所変更届(1枚ペラの紙)
- 加入者登録事業所変更届(書き方見本)
- 返信用の封筒(緑のヤツ)
注目すべきは[2]の冊子の表面。
つまり、
- 自分で書けるところを書く
- 「今勤務している会社の担当者」に提出して残りを書いてもらう
- 戻ってきたら確認して、チェックすべき所にレ点でチェックを記入する
- 返信用封筒で送り返す
という手順のようです。勤めている会社にもよるのですが、「今勤務している会社の担当者」とは、たぶん人事か総務。ガサ子は、人事に「こういうのが来てるんだけど、書いてもらうならどこに持って行ったらいい?」って聞きました。うちは「給与センターへ」との回答があり、次のステップが一応分かって一安心。皆さんも臆さず聞きましょう。
書類に必要事項を記入
じゃあ、該当箇所を書いていきましょう。つか、パソコンばっかりでペンで字を書くことが減ってるのでスゴイ字が汚い…。
書き間違ったところは修正シールじゃなくて二重線で引いて消したほうがいいですよ。私、証券会社間で、持ってる株式を移管する際、修正シールを使って怒られ、5往復くらいやり取りが発生したことがあります。要注意です。
書類は2枚あります。冊子になっている「事業所登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書」と1枚ペラの「加入者登録事業所変更届」っていう書類の二つ。
まずは、会社に書いてもらう「冊子になってるほう」を片付けましょう。
「事業所登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書」に記入
赤枠の中は自分で書くようですが、さっそく行き詰まります。
基礎年金番号って!? ねんきん定期便見ても載ってないよ? え、これどこで確認すればいいの?
Google先生で「基礎年金番号 調べ方」って検索したら、
- 年金手帳に書いてある(あの赤いヤツね)
- ねんきん定期便を用意して問い合わせる
- 勤めている会社に確認する
- ねんきんネットかマイナポータルで確認する
と出てきました。
ええ~、自分で調べるんかい、と思ったら、いっちばん最初に届いた書類には、ちゃーんと基礎年金番号が書いてありましたわ。こういうところがガサツなんですね。ちょっと焦りすぎ。猛省。
では、書いてある見本例に従って、必要事項を記入していきましょう。
どっちか選んでレ点チェックを入れる箇所が3カ所あります。忘れずチェック入れましょう。
書類を会社に提出
記入完了した書類を「給与センター」行きの社内便で提出。ああ、書類やここまでの手続きにミスがありませんように…。ていうか、絶対何かやらかしてる気がするぞ。給与センターでフォローしてくれるかな。ドキドキすんなぁ、こういうの、一発で通ったためしないもん…。
勤務先から記入済みの書類が届いた!
今勤めている会社から、記入済みの用紙が社内便にて到着しました! 私の場合、5営業日くらいかかったかな。
青い枠のところは会社が記入してくれています。いろいろ丁寧に埋めてくれててほっと一安心。「事業所登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書」はいったんこれで終了です。
自分で書く「加入者登録事業所変更届」に記入
が!!! もう一枚の、「加入者登録事業所変更届」っていう1枚ペラの用紙に取り掛かったとき、また行き詰まります。この「登録事業所番号」っていうのも、自分で書かないといけないらしいのだ!
ココの2カ所! 上はもとの会社、下は今の会社の「登録事業所番号」とやらを書かないといけないらしい! 何それ! どこ見たら分かるの!?
親切にも、今勤めている会社は、書類を返却してくれる際に付箋で「XXXXXXXX」(8桁の数字)ですよ、って書いてくれてたので、それをまるっと丸写ししたんだけど、前の会社の登録事業所番号も必要らしい。ええー、これってどうやって調べるのよぉぅ…。
って焦ってたら、最初に送ってきた封筒の中に入ってた『転退職などに伴う「個人型確定拠出年金」手続きのご案内』にめっちゃ書いてありました! 落ち着けガサ子!
ココだけの話、空欄で送っても証券会社側がなんとかしてくれるっぽいですが、書いてあるんだからきちっと書いて送りましょう…。
2つの書類を確認し、返信用封筒に入れて投函!
いったん書類関係は完了! 必要なヤツ2枚とも入ってるね。よし、さっそく封をして投函!
届け出手続き完了!
投函後、しばらくすると、返送した書類が無事届きましたよー、というメールが届きました。
おおーー。何とか無事に加入者登録事業所変更届が受け付けられ、粛々と手続きが進んでいるようです! やった! なんとか一人でできたぜ!
まとめ
転職、退職など勤務環境が変わったとき、給与口座の変更とか、そこから引き落としする公共料金とか、いろいろ手続きが必要で軽く死ねるんですが、中でも忘れがちなのが今回取り上げた「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)の加入者登録事業所変更」。
転職したらすぐ届け出するのが理想ではありますが、ほっとくとあっちからつついてくれ、つつかれてからドタバタ動いてもなんとか間に合う、ということが分かりました。
中でも感じたのが「最初に届いた紙、めっちゃ重要!」ということ。あの紙一つに、必要な情報の8割が書いてあったので、絶対に捨ててはいけません。あと、「新しく勤めることになった会社の人事or総務の人と仲良くしておくこと」も重要。
会社によって、iDeCoの担当がどこかが違うのですが、たいがい人事がそういうこと知ってるらしいので、まずは面接や入社のときに知り合った人事の人としっかりコネクションをつくっておきましょう。
さ、私は手続きが終わったので仕事に戻ります! iDeCoしてて新たに就職した人、転職した人、何らかの理由で雇用先が変わった人! きっとあなたにもiDeCoのアレが届きます。サクサク手続きして、せっかく苦労して加入したiDeCoがパァにならないように注意してくださいね!
Have a good iDeCo Life!
企画/編集/執筆 安田由紀子
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